« ネコ車! | メイン | 福井市ってすごい »

読んだ本(カテゴリーはあえて酒)[ ]

「超・居酒屋入門」 太田和彦 新潮文庫

発熱中ナリ。
よって、いつものような鯨飲(笑)はできません。
悲しくって一気に読みあげたのがこの本。

居酒屋の歴史、酒器の説明、肴のはなし、酒のはなし、居酒屋での立ち居振る舞いなど、居酒屋の達人になるための流儀が、基礎編・実技編・研究編・実践編に分けて述べられています。

非常に勉強になりました。

はじめての居酒屋にひとりでスッと入って、きれいに飲んでさらりと帰る、そんな男になりたいものだ、というのがこの本の主旨だと思うんですけど。

難しいですね。
はじめてのお店は、ひとりじゃなくとも緊張するというのに。
それにわたしは男じゃないのでよけい難しい。

更に、多少顔なじみになっても決して常連面はせず、長居、深酒もせずに、あっさり帰るのが粋なんだそうです。

わたしなど、なじみになると堂々とカウンターに腰掛け、店員さんはもちろん、よう知らん客にまで話しかけ、端から順番に酒を飲み(冗談です)、酔っぱらったまんまいつまでたっても帰らない。

粋の正反対にいますな。

はんせい。

謙虚に飲もう。これからは。


著者は、わたしのバイブルともいうべき「ニッポン居酒屋放浪記〈立志篇〉〈疾風篇〉〈望郷篇〉」の太田和彦氏。
わたしはこのバイブルのおかげで、仕事で行った福岡にて、たいへんすばらしい居酒屋に巡り逢うことができました。
あたたかくてふわふわのあんきも、ねっとりとして味の深いかにみそ豆腐、甘みのあるとらふぐ刺し。しめさば、このわた、白子……。
そして、各種お酒。
ああ。決して忘れることはできません。
福岡サイコー!!