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ゴールデンウィーク中に読んだ本 その2[ ]

もうすぐ初日を迎える花組芝居「いろは四谷怪談」の予習のため…と思って四谷祭絶賛開催中。
なぜかやたらと取りそろえてある「四谷怪談」関係の本がすべて未読だったので、
この機会にと、一気に読みました。

鶴屋南北作 河竹繁俊校訂「東海道四谷怪談」 岩波文庫
片岡 徳雄「四谷怪談の女たち―子殺しの系譜 小学館ライブラリー (41)」小学館
横山 泰子「四谷怪談は面白い」 平凡社
広末 保「四谷怪談―悪意と笑い 岩波新書の江戸時代」岩波書店
小池 壮彦「四谷怪談―祟りの正体 知の冒険シリーズ」学習研究社

うわー。もうお腹イッパイ。
逮捕されたWinny開発者のハンドルネームを聞いたときに、「忠臣蔵か?」と思ってしまったほどに
頭の中は「四谷怪談」でイッパイ(民谷伊右衛門は塩冶の浪士、つまり赤穂浪士) 。
もーわたしが芝居をうてそうなぐらいです。
どれもおもしろく読んだのですが、なんといっても、小池壮彦著「四谷怪談―祟りの正体」は壮絶だった。
お岩さんの祟りとされるいくつかの事件についてたんたんとあげ、
更に、モデルとなったお岩さんは芝居のような死に方はしなかったのに、
なぜ祟ると言われるようになったかということを、冷静な筆致で述べているのだが、
決して大げさに怖がらせようとする文章ではないのだが、
なぜか怖い。本当に怖い。
夜中に読むと、怖くて読み進められなくなるので、昼間に集中して読破しました。
怖くて何度も止めようかと思ったんだけど、なぜか止められない不思議な本でした。

しかし、「四谷怪談」を芝居にかけると祟られるとか言いますけど、
ここでこうやって書いているのはどうなの?大丈夫かな?本の感想だけなんすけど……。

とういうことで、5月14日(金)、花組芝居「いろは四谷怪談」初日です。