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2005年12月05日

読みたい本 [ ]

先日、Amazonからの宣伝メールが届いたので開いてみたところ、本を一冊、わたしにお知らせするメールでした。「好評発売中です」って。
その本のタイトルは「弁頭屋」。
いくらわたしが食いしん坊だからといって押しつけられる謂われはないわいなあ、と宣伝文句を読んでみてあらビックリ!!

戦争の続く東京。靖之が双子姉妹の営業する屋台の弁当屋で手渡されたのは、親父の頭だった。

ひょえー。何なんでしょう?怖いじゃないですか。よりによって何故にこのような恐ろしげなる本をぶっちぎりで一冊、わたしに紹介するのでしょう!?と、よくよくメールを読んでみると、この作品の著者、遠藤徹氏は、一昨年わたしが驚愕して読んだ「姉飼」の作者でした。
この「姉飼」もすごかった。串刺しの「姉」を買って飼うという、意味ワカランがやたらに怖い話でした。そもそも「姉」って何??
よって(?)今回の「弁当屋」にもとたんに興味がわき始めました。
さてさて、クリックしてくるべかー。

2005年10月28日

熱と漫画と菌 [ ]

風邪が治らない。
身体はわりと丈夫な方なので、高熱が出たりしはしないんですが、
今回は微熱がだらだらと続き、大変不快な状態です。

熱があるときはお布団に入っておとなしく読書するのが好きなんである。
大概すぐに疲れるので、あっという間に寝てしまうのですが。

昨年、熱を出したときは、「DEATH NOTE」をひたすら読んだものだ。
おかげでことんと眠りに落ちた後、ひどい悪夢を見ましたが。

今回読んだのは石川雅之著「もやしもん
菌が見えるという不思議な目を持つ主人公が、農大に入学してから様々な菌たちと出会う(?)というお話です(かなりおおざっぱ)。
風邪をひいた先輩がごほごほ咳をするたびに、大量の風邪菌がお口からあふれ出ているのが壮絶。
トイレに紙が無くて困ったという先輩(結局どーしたのーー??)と握手したときに手についた夥しい数の菌たち。
おえええ。
救われるのは、菌のひとつひとつが、かわいらしく描かれていること。


夕飯の用意をしていたとき、布巾の上に切ったキュウリをころんとおとしてしまいました。
清潔にしているつもりではあったのですが、「もやしもん」を読んだ後だけに、
拾い上げたキュウリにあの菌たちがひしめいている幻を見ました。
熱が下がりません。


2004年05月12日

ゴールデンウィーク中に読んだ本 その3 [ ]

松尾 スズキ「実況生中年〜寝言サイズの断末魔2〜」扶桑社
松尾 スズキ (編集)「演技でいいから友達でいて―僕が学んだ舞台の達人」岩波書店

松尾さん、忙しすぎて大変そう・・・。
「演技でいいから友達でいて」は、10人の演劇人との対談集。
各章とも、対談相手とのツーショット写真があるのだが、
最初のころと、途中と、最後のマチャピコとの対談のときと、それぞれ別人のよう。
詳しく言うと、若い→不健康にお太り?→ちょっと老けぎみにお痩せに?
見た目がこーんなに変わるのって、余計なお世話ですが心配っす。
「実況生中年〜寝言サイズの断末魔2〜」なんか読んでいると、壮絶なまでの忙しさ。
だ、大丈夫なんでしょうか。
そして「実況生中年・・・」に掲載されている日記の期間中の、
どの芝居も見に行っていないわたし。
だって、チケットとれないんだもー。
そして、現在公演中のニッソーヒの「ドライブイン カリフォルニア」もチケットとれなかっただもー。
あああ。わたしが松尾さんの生芝居観たのって、99年のNODA・MAP「パンドラの鐘」が最後だよ。
前世紀じゃーん。
ぐすん。
ぜんぜん本の感想になってないし。

山田 詠美 ピーコ 「ファッションファッショ」講談社
エイミーとピーコが、憎むべきアイテム(オープントウの靴にストッキングとか
パーティドレスにバーキンとか)撲滅のため、すばらしき毒を吐きまくってます。
読んでいて非常に爽快でした。
しかし、生まれながらにしておしゃれな人っていますよね・・・。
なんだろ。何が違うんだろ。
うーん。

陸奥 A子「陸奥A子自選集 (1) 薔薇とばらの日々 集英社文庫―コミック版」集英社
陸奥 A子「陸奥A子自選集 (2) 粉雪ポルカ 集英社文庫―コミック版」集英社

夫が毎日のように陸奥A子の漫画を買ってくるのです。
そして「うわー!乙女チック!」と身悶えているのです。
助けてください。

2004年05月11日

ゴールデンウィーク中に読んだ本 その2 [ ]

もうすぐ初日を迎える花組芝居「いろは四谷怪談」の予習のため…と思って四谷祭絶賛開催中。
なぜかやたらと取りそろえてある「四谷怪談」関係の本がすべて未読だったので、
この機会にと、一気に読みました。

鶴屋南北作 河竹繁俊校訂「東海道四谷怪談」 岩波文庫
片岡 徳雄「四谷怪談の女たち―子殺しの系譜 小学館ライブラリー (41)」小学館
横山 泰子「四谷怪談は面白い」 平凡社
広末 保「四谷怪談―悪意と笑い 岩波新書の江戸時代」岩波書店
小池 壮彦「四谷怪談―祟りの正体 知の冒険シリーズ」学習研究社

うわー。もうお腹イッパイ。
逮捕されたWinny開発者のハンドルネームを聞いたときに、「忠臣蔵か?」と思ってしまったほどに
頭の中は「四谷怪談」でイッパイ(民谷伊右衛門は塩冶の浪士、つまり赤穂浪士) 。
もーわたしが芝居をうてそうなぐらいです。
どれもおもしろく読んだのですが、なんといっても、小池壮彦著「四谷怪談―祟りの正体」は壮絶だった。
お岩さんの祟りとされるいくつかの事件についてたんたんとあげ、
更に、モデルとなったお岩さんは芝居のような死に方はしなかったのに、
なぜ祟ると言われるようになったかということを、冷静な筆致で述べているのだが、
決して大げさに怖がらせようとする文章ではないのだが、
なぜか怖い。本当に怖い。
夜中に読むと、怖くて読み進められなくなるので、昼間に集中して読破しました。
怖くて何度も止めようかと思ったんだけど、なぜか止められない不思議な本でした。

しかし、「四谷怪談」を芝居にかけると祟られるとか言いますけど、
ここでこうやって書いているのはどうなの?大丈夫かな?本の感想だけなんすけど……。

とういうことで、5月14日(金)、花組芝居「いろは四谷怪談」初日です。

ゴールデンウィークに読んだ本 その1 [ ]

ゴールデンウィークはどこか小旅行でも…とずううっと言い続けてはいたんだけど、
言いっぱなしで計画性のない我々夫婦。
結局行ったのは吉祥寺と、飯能のじいちゃん家と、二子玉川の瀬田温泉だけでした。
あとは地味ぃにひきこもって読書読書。

曽根まさこ「不思議の国の千一夜」 講談社漫画文庫 1巻〜6巻 講談社
な、なつかし〜。
わたし、自分のこと「別マ」育ちだと思っとったのだが、違った。「なかよし」があったのだ。
一度も買ったことないけど。
毎月、「なかよし」を定期購読しているヤスコちゃん家に行っては、読みふけったわ〜。
わたしのルーツはくらもちふさこでも槇村さとるでも岩館真理子でもなかった!
あさぎり夕であり、いがらしゆみこであり、曽根まさこだったんだ!
そういえばわたしのバイブルは「キャンディキャンディ」だったし!
つーことで、「不思議の国の千一夜」。六巻ぶっ通しで読みました。
本当は女の子なのにいろいろあって王子として育てられたセブランが、
旅に出て成長するっていうよくある話なんだけど、
成長ついでに何かの呪いで都合良く男にされちゃって、ちゃっかり嫁までめとったりする。
絵も可愛いし、なんとも伸びやかなストーリー。
赤ん坊はコウノトリが連れてくると信じている幼い妻に、
子作りの方法を説明するのに苦心するのが笑えるんだけど、
当時のわたしはどういう気持ちでこれを読んでいたのだ?ぜんぜん覚えてませーん。
でもはっきりと覚えているシーンもたくさんあって、懐かしさでしみじみしました。

曽根まさこ「七年目のかぞえ唄」講談社漫画文庫 講談社
これも懐かしー。
ヤスコちゃん家で読みました。
疑惑や憎悪を抱えたまま封印されていた過去の自分に呪われる話。
途中、「ドッペルゲンガー」という言葉が出てきてびっくり。
わたしが学生時代にやたらとドッペルゲンガーに偏った小説ばかり読んだり、
あげくに論文まで書くに至ったルーツがここに(ほんとか?)!
全然覚えてなかったんだけど。

松本洋子「黒の輪舞(ロンド) 講談社漫画文庫―松本洋子ミステリー傑作選」講談社
なつかしー。こわいー。
寄宿舎。黒ミサ。
あのころの漫画の登場人物(日本人以外)はみーんな寄宿舎に入ってましたね!
もしくは、孤児!あ、この漫画の主人公も孤児でした。

しかしまあ、どれも二十年くらい前に読んだものだというのに、意外にも覚えていることが多い。
最近なんて、前日に読んだ本すら内容を忘れてしまうというのになー。

2003年12月15日

母さん [ ]

衝撃の写真コラボ集が
2004年1月7日、ついに全国発売!

母さんが本になるそうです!
買うー!読むー!

164 著 『母さん』  洋泉社
発売日:2004年1月7日 
価 格:1000円+税

2003年11月27日

解きたい [ ]

封印された超古代史、そのミステリアスな幕が開く。

うひゃー。読みたいー。解きたいー謎!
私を新郷村に連れてって!

布施泰和著 「竹内文書」の謎を解く 成甲書房
本体価格:1800円 ISBNコード:4-88086-156-1

買ってしまいそうだ。

2003年06月04日

POPOIが本に! [ ]

6/6 本出ます。

わたしがよく覗きにいくサイト、POPOIが本になるそうです。

ちょっとHで、普通のOL(本人談)とは思えないほどにすばらしい文章を、本でも読むことができるのですね。
絶対買わなきゃ!

入江舞 『POPOI』 ぶんか社 発売日は6月6日だそうです。

2003年05月29日

読んだ本 [ ]

「酒とたたみいわしの日々(1)〜(3)」 浜口 乃里子 講談社漫画文庫

布団にもぐってきゃんっと声をあげてしまうことがある。
それは、酔っぱらったときの失態を思い出してしまった時である。
は、恥ずかしー。もう、オレ酒やめよー(うそだけど)。

流れゆくトイレの水を眺めながら、オ、オレも流れてゆきたい……と思うことがある。
それは、ひどい二日酔いで洋式トイレを抱えているとき。
具合わるー。もう二度と深酒はするまい(うそだけど)。

さいてー。

そんな最低なわたしですが、このコミックを読んで「まだまだ、だいじょうぶ」と思ってしまいました。
酒好きな著者(のんちん)とその周囲の人々の飲んだくれの生活が壮絶に描かれているのですが、
のんちんに比べたらわたしなんてまだまだヒヨッコです。
なんだか妙に明るい気持ちになれました。
何かを読んで、こんなに励まされたことはあったでしょうか?
のんちんありがとう。
そして今日は飲み会です。わーい。

2003年05月23日

おめでとー! [ ]

少女部門 「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ氏)

ヒビノアワで知りました。
とってもうれしー。
なんだかいろいろあったみたいな「ハチミツとクローバー」。
YOUNG YOUに連載されることになったときはほんとうに嬉しかった(これでYOUNG YOUを十年以上も!読み続けてきたことが報われた気もした)!んだけど、YOUNG YOUの他の漫画とのギャップが心配でした。すこし。
でもでも、単行本も売れているみたいだし、賞までも!
おめでとー!羽海野さん!

読んだことない人はぜひ。
タイトルと表紙のかわいらしさと、はちゃめちゃなおもしろさとのギャップがさいこーです。
腹抱えて大笑いできて、ときどききゅんっとなるすばらしい漫画です。

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2003年05月04日

読んだ本 [ ]

「えろきゅん」 川上史津子 講談社

三十一篇の短編と、その物語ごとの三十一文字の短歌による一冊。
バラエティに富んだエロな物語が楽しいです。

なにしろ、タイトルがいいですね。えろきゅん。響きがいいです。
どんなエロにも多少なりとも「きゅん」が必要なわけで。
「きゅん」がなければ、エロなんか起こりえないのではないでしょーか。

そしてまた、えろえろな物語のあとにそっと添えられる短歌が、物語の雰囲気を締めてます。
物語が「えろ」で短歌が「きゅん」の役目を果たしているんじゃないかなあと。

楽しく読めます。

読んだ本 [ ]

「わたしはネコロジスト」吉田ルイ子 中公文庫

表紙をひとめ見て腰くだけ。
か、かわいいいい。
猫、寅之介との出会いから、著者が寅之介との生活によって考えたことが語られています。
本文はあまり多くなく、寅之介写真集というかんじなのですが、たくさんの写真の間に挿まれるように
置かれている文章がすばらしく、じーんとしました。
そして何よりトラちゃん、かわいい。
成猫のりりしいかんじも素敵ですが、やっぱり仔猫のときのぽわーんとした表情がすごくかわいい。
猫好きは骨抜きにされます確実に。
オススメです。