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2005年03月12日

PARCO+サードステージ「お父さんの恋」 [ 芝居 ]

中谷&板垣ペアのシリーズは何作か観ていて、観るたびに「ちょっと、いい話すぎません?」と思うこと多かったわけですが、
今回は「かなり、いい話すぎません?」と、観ていて妙に落ち着かない気分に。
しかし、なるしーが出てくるたびに、出てきてなにやらおかしなことを言ったりしたりするたびにほっとしていました。
恥ずかしくなって逃げそうになると、なるしーが現れて落ち着かせてくれました。
この芝居もわたしも、なるしーに救われていたような。
堺くんは、相変わらずもの悲しい笑みを浮かべましたね。
前田吟氏!かっこいいっす!生で見られて感動でした。

PARCO+サードステージ「お父さんの恋」
東京公演:2005年3月10日〜27日パルコ劇場
作:中谷まゆみ
演出:板垣恭一
出演:堺雅人 星野真里 七瀬なつみ 菊池麻衣子 池田成志 前田吟

DVD発売するようです。

2005年03月05日

蛇よ! [ 芝居 ]

テレビドラマでキムタクの演技を見かけると、「あー、キムタクだなあ」と思う。
「キムタクだな。ああ」と。「キムタク以外の何者でもないなあ」と。
他意はない(つもり)なので詮索しないでください。
「蛇よ!」です。
このお芝居は4本の短いお芝居(「初めてのSM」「突起物の女」「これからの人」「刺したね」)の間に、「出しっぱなしの女」という連続モノの映画が挟まれており、これら全てを大竹しのぶと松尾スズキの二人が演じました。
いやいや、大竹しのぶがなんていったって最高にすばらしい!
湿地帯のラブホテルに呼ばれたおばさんSM女王様、男子中学生の下半身をアタマにぶっさして精神科を受診する自称女優、ホモの男子中学生、精子、男に振られた腹いせにその男ではなく通りがかりの男を刺したいかれた女。これらの役を次々に演じ、さらに映画でも二役こなしていたのですが、どの役も全てそれぞれに演じ分けていて、ああ、これこそが役者だなあと強く感動したのですよこのことと冒頭のキムタクの話とは全く関係の無い話ですよほんとうに(気弱)。
お芝居自体は松尾さんらしい狂気と笑いがちりばめられていました。
久々の生松尾スズキにときめいたりもしました。好きなんです。松尾さん。
わたしは「初めてのSM」の女王様が好きでした。
「お客さん、怒りっぽいけどカルシウム足りないんでない?じゃこ食べたらいいよ」みたいなことを言ってから突然女王様ぶりを発揮し、
「じゃこ食べなさいよ。背広の胸ポケットにじゃこを入れて、ビジネスとビジネスの間にじゃこ食べなさいよ」と攻めるのが最高にツボでした。


蛇よ!」2005年3月1日(火)〜3月21日(月)
スパイラルホール
作・演出:松尾スズキ
出演:大竹しのぶ 松尾スズキ

なんと!6月29日(水) WOWOWにてオンエアされる模様。
放送時間等はサイトでご確認を!