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2009年12月25日

2009年初エントリー [ 芝居 ]

約1年半もの間、blogを放置してたなんてまあ、ある意味すがすがしささえ感じられる放置具合である(ホンマか)。
だからといって、だいぶ前に紹介したamebaの方とかVOXとかを精力的に書いているとか、mixiの日記は毎日よ!とかいうことは全然なく、どれもわりと放置気味。twitterも一日数回呟く程度だし、なんてったってツイートを非公開にしている具合だし。
割と何かと手を出す割に、のめり込めないんですよねー。なぜかというと、めんどうくさいからなんですけど。飽きっぽいというのではない。単にめんどうくさい。そして、Google Waveって何。これは本当に、登録して以来、放置。

年々、何をするのもめんどうくさくなっているのですけれど、そのせいなのかどうなのか、観劇数も減っています。
去年も今年も、年間で12本しか観ていない!一時は20本以上観ていたのに……。
情熱を持って、どうしても観たい!と思うもののそんなにない。
なんでしょうこれ。単なる加齢でしょうか。におってますか。

なんかぼやき感が強くなってきたので、今年観たお芝居の中から、いくつかについてつらつらと書いていきます。

花組芝居「泉鏡花の夜叉ヶ池」
 花組芝居の「夜叉ヶ池」は、以前の公演を映像で何度も何度も繰り返し観て、大好きな演目。
 一幕の、百合と学円と晃のしっとりした場と、二幕の魑魅魍魎たちが大騒ぎする祝祭的な場とのギャップが素敵。ラストの悲劇には胸を絞られるし、晃が鐘をつかなかったことによって夜叉ヶ池が氾濫すると、溢れる水の中で一幕目と二幕目の雰囲気が混じり合い、最後に訪れる静寂……。
大好きなお芝居を初めて生で、目の前で観られるしあわせ。
今回は、ダブルキャストに加え、全キャスト入れ替えの「天地会」もあったので、4回も劇場に通ったのでした。

ポツドール「愛の渦」
エロい。エロいのが苦手な人には全くお勧めできなのだが、とてもいい芝居だった。
乱交パーティーを売りにしているお店。集まる男女。
探り合いの会話…交渉成立してベッドへ…少しずつ変わっていく関係性。少し動く心……。
いやらしく熱い夜が終わりすかんと興ざめな朝がきて、それぞれに情けなく服を着け、名残惜しいようなうざったいような心持ちで帰って行くラストが割と好きでした。

花組四獣「ワンダーガーデン」
花組芝居の桂憲一、植本潤、大井靖彦、八代進一の同期4人の入団20周年記念公演。
ともかく芸達者な4人だから期待じゅうぶんで行ったらまさに期待通り。
大きな庭のある洋館に住む三姉妹と、長女の夫の妹を加えた変則四姉妹の明治から昭和にかけての物語。4人四姉妹と相手の男性の役もこなすという大忙しだけれど花組メンバーならではのお芝居。
あまり女形をやらない桂さんの長女役がわりとかわいらしくて好きでした。
それと、普段女形をする役者さんが男性を演じると、ものすごく色っぽく艶っぽいすてきな男性に仕上がるのでどきどきします。大井さんの男爵にうっとりでした。
最後の最後にファンには嬉しい(というか、わたし、号泣)サプライズもあり、同期4人(プラス1人)に、そして、花組芝居に対する愛がますます深まったのでした。

「ネジと紙幣」
プロデュース公演なのに、好きな役者さんばかりで嬉しくなってしまいました。
近松門左衛門の「女殺油地獄」をベースにした物語。
まず、舞台の使い方が素敵。倉持さんの作品は何作か観ていますが、いつも場所の転換が素敵で感動します。転換というかずらし、というか。割とダイナミックに、でも移動というよりずらしなんです。
森山未來君には圧倒的な華ががあるし、ともさかりえちゃんの繊細な演技も好きでした。
すごく重くて残酷でしたが、結果的に行き場を失うことになったしまったけれど、多くの溢れる愛がラストまで貫き通されていて、ぐったり疲れた割には救われた気持ちになるお芝居でした。

そんなこんなで、メリークリスマス!

2008年07月16日

酒の時間・芝居の時間 〜2〜 [ 芝居 ]

酒と芝居を好まなかったら、ある程度のお金は貯まったんじゃないかと思う。

酒は、まあ、呑むようになるんじゃないかと、とくに言葉にせずともしぜんと思っていた節があり、今のこの状況は当然の成り行きという気が実はしている。

しかし、芝居に関しては、まさかここまで観るようになるとは思わなかった。

初めて東京でお芝居を観たのは、1998年の4月頃。

今やジャニーズ劇場と化してしまった新大久保の東京グローブ座は、当時はシェークスピア劇の公演を中心に行っていた劇場だった。その東京グローブ座で開催されていた「グローブ座春のフェスティバル」の参加作品、弘前劇場「アメリカの夜」を観たのが最初。

実はこの芝居のことは殆ど覚えていない。弘前劇場とはその名の通り、青森県弘前市を拠点として活動している劇団。台詞が津軽弁と秋田弁だったので、津軽弁ネイティブのわたしにとっては、台詞の聞きやすさに於いては幸運だったが、芝居の受容に於いてはまったく不幸だった。初心者には難解だったようだ。

その年の7月、演劇集団キャラメルボックス「さよならノーチラス号」、11月に花組芝居「怪誕・身毒丸」と観たのだが、残念ながらこの年はわたしの演劇元年にはならなかったのだった。

わたしの演劇元年は、その翌年、1999年の1月に颯爽とやってきた。

場所は、わたしが初めて東京でお芝居を観た劇場である東京グローブ座。

演目は、グローブ座カンパニーによる「夏の夜の夢」。

2008年07月15日

酒の時間・芝居の時間 〜1〜 [ 芝居 ]

芝居に纏わる様々な思いや、日々の出来事から思い出された芝居のことやらを、(何にということは敢えて言及しないけれども)とらわれることなく記してみたいと思い始めました。

タイトル通り、「酒」についても触れてゆこうと思っています。

さて、そのタイトルですが、単にわたしが酒と芝居がことのほか好き、ということでもあるのですが、酒と芝居というのは切り離せないふたつであるというように思っています。

芝居の後は酒が飲みたい。

ま、わたしは酒好きですから、時間があれば、芝居の前でもいいです。
芝居というのは、観る者を日常とは別の時空間に連れて行くものであるから、連れ出された異空間に脚を踏み入れる際の儀式としての「乾杯」というのも好き。ま、飲み過ぎるとその後の観劇に支障を来しますが。
でも、必ずではない。必ず飲みたいのはやはり芝居の後です。

マチネの後だと時間的に無理があったりするけれど、それでも数時間我慢して必ず酒が飲みたい。終演が遅かったり、劇場から家までが遠いと帰りの電車が気になったりで、少ししか時間がとれないときがあっても、それでも少しでいいから飲みたい。一人でもいいし、一緒に観劇した相手とでもいい。芝居の感想なんて語り合わなくてもぜんぜんかまわない。むしろ何も言うことなく、互いに黙って少し前の時間をかみしめたい。その芝居が、気に入っても入らなくても。そのかみしめる時間に、酒が欲しい。

まあ、観ても観なくても、夜になれば必ず飲んでいるのですがね。

でも、芝居の後は殊に欲しくなる。

なんとなく、飲むことによって、そして酔うことによって、さっきまでの時間(芝居)に戻り、じわじわとそこに溶け込んでゆけるように思うのかも知れない。

ポイントは「酔い」。

芝居と、酒に酔う。

ぐらぐらぐらと酔いどれて、わたしは日常からちょっとだけ離れる。

でもわたしは女優ではないから、酔いが醒めたらきちんと日常に戻ってこれを書きます。

2006年12月06日

恋の渦 [ 芝居 ]

ポツドールVol.15「恋の渦」

脚本:演出:三浦大輔
出演:米村亮太朗 古澤裕介 鷲尾英彰 美館智範 河西裕介 内田慈 
   遠藤留奈 白神美央 小島彩乃 小林康浩 他

前公演の「夢の城」の評判の凄まじさで興味を持ったのと、シアターテレビジョンで見た特別企画の「女のみち」がおもしろかったのとで、ポツドール初観劇。
初めて見るタイプのお芝居で、かなり満足な観劇となりました。
まだ公演期間中なので、ネタバレは以下に。

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2006年07月23日

あわれ彼女は娼婦 [ 芝居 ]

「あわれ彼女は娼婦」
作:ジョン・フォード 演出:蜷川幸
出演:三上博史 深津絵里 谷原章介 石田太郎 立石凉子 梅沢昌代 高橋洋/たかお鷹 瑳川哲朗 他

ジョン・フォードは、シェークスピアと同時代の作家。
若い男女の悲恋ということで、「ロミオとジュリエット」に比較されることもあるそうだが、
今回の舞台装置と、2004年の蜷川版「ロミオとジュリエット」のセットが似ているのはそういうこともあってなのだろうか。

妹を愛してしまったと悩む兄ジョバンニ(三上博史)、兄の愛を受け入れる妹アナベラ(深津絵里)。喜びのうちにふたりはふたりだけの世界に突入してしまうのだが、そうこうしているうちにアナベラが妊娠(展開早い!)。その妊娠を隠すためにアナベラは、かねてから彼女に求婚していた貴族のソランゾ(谷原章介)と結婚(ここも展開早い)。ほどなくソランゾはアナベラの裏切りに気づき、更にお腹の子が兄ジョバンニの子であることを知り、ふたりを陥れるべく企てる…。

果たして愛しあう兄妹の運命は!?と思ってたら、ジョバンニがアナベラを殺害。何でやねん!とつっこむ隙もあたえないその手には、アナベラの心臓を串刺しにした剣が……!!
ジョバンニはソランゾを殺し、その場に居た多くの人間を殺し、最期はソランゾの家来の手にかかった。

暗くて、後味の悪い話でした。

しかしセットが美しかった。二階建ての外壁に並ぶ窓。窓が開き白いカーテンが風にそよぎ、斜めから光が入るその様は、見ていてうっとりしたものだった。

三上博史と深津絵里の演技が少し一本調子だったのと、展開が早いせいか、本当にふたりが愛しあっているのかなんなのか、あまり伝わってこなかったのが残念だった。
その代わり、映像で見る限り、一度たりともいい印象を持ったことがなかった谷原章介がとても良かった。その美しい立ち姿、気品ある佇まい、通った鼻筋。お芝居もとても上手でした。もっとたくさん舞台に出て欲しいです。というかですね、ジョバンニの役、谷原章介で良かったのでは?初めてこの配役を聞いたとき、三上博史の持つ暗い美しさとセクシーさから、近親相姦の兄にぴったりだと思いはしたものだったが、実際の物語のジョバンニ像は、アナベラが語るように、天使のように美しく、思慮深く、品行方正な青年。このような青年が妹を愛してしまったから苦悩し煩悶し、破滅に至る訳である。三上博史のジョバンニが、いかにも近親相姦に走りそうだと言ってはあまりにあまりだが、彼の持つ色気が逆にタブーを近づけている印象にもとれる。相手が妹なのにも関わらず愛してしまった苦悶ではなく、苦悶を得るために、進んで妹を愛したように見えてしまったと言っては過言だろうか?
谷原章介がソランゾ役で見せていたその美しさや気品を、そのままジョバンニ役に当てた方が自然ではなかったか?そして、年増女を弄んで捨て恨みを買い、金を力でアナベラの父に取り入ってその娘を得、妻の不貞に怒り狂い、その道ならぬ恋に復讐を企てたソランゾをこそ、三上博史にぴったりだと思ったのはわたしだけだったろうか?

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2006年05月18日

ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜」 [ 芝居 ]

ナイロン100℃「カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜」

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ 犬山イヌコ 三宅弘城 大倉孝二 峯村リエ 廣川三憲
   村岡希美  安澤千草 喜安浩平 植木夏十 眼鏡太郎 廻飛雄
   馬渕英俚可 三上市朗 小松和重 市川しんぺー 山崎一

余命わずかと宣告されたお父様に付き添いながら書き上げた戯曲で、ケラさん、一生に一本の私戯曲だそうです。4回目の上演。わたしは初見です。

人生の最期を迎えつつある老人と、仲間とともに病院からの脱走を試みる少年。
この二つの物語が絡み合いながら物語は進んでいく。
何が現実で何が夢なのか、境界線が曖昧に作られている。
老人と少年はどうやら同一人物らしいのだが、時々、少年は老人の家族の中に入って、老人を「父さん」と呼んだりする(しかし、彼の姿は家族には見えない)。どうやら老人は病床にもあるらしい。では、家族と団らんしている老人は?ふんどし一丁で商店街を駆け抜ける老人は?

すべては余命幾許もない老人の夢なのかもしれない。意識は戻らぬままにこんこんと眠り続ける老人の、混濁した夢。思い出と妄想が入り交じった夢。
そして、少年が病院からの脱走に成功したとき、老人の夢も終わる。
老人の死を悼む息子の「父さん」という声だけが、(夢でも妄想でもないという意味での)現実的に響いたのが印象的だった。

とはいえ、このお芝居、ナイロンらしくナンセンスな笑いの応酬。
げらげら笑いながらも、時折かいま見える寂しさに、一層切なくさせられた。

人は誰だって死ぬんだから何らかの致命傷を負っているのであるが、かといってすぐに死ぬわけじゃないから、わたしたちは毎朝「いつもの軽い致命傷の朝」をむかえている。
いつもと同じ致命傷の一日に、人は何気なく死んでいく。死にゆくときは決して特別じゃなく、昨日や一昨日や、五年前のあのときと何も変わらないのかもしれない。


とは言っても、死なれると辛い。
死なないで生きていてほしいと、本当は思うのだ。

2006年05月11日

新感染が1月、2月公演 [ 芝居 ]

ご無沙汰しております。
ゴールデンウィークというかわいい制度(by吉川ひなの 古っ)が過ぎてしまいすっかり気落ちしているuripoさんです。
ゴールデンウィークは9連休でした!だれも知りたくないだろうけれど、何をしていたかというと、殆ど家に居ました。五月大歌舞伎@新橋演舞場で染さんをとっぷり堪能してこようと思ったのですが、染さんより亀治郎さんの八百屋お七に嵌ってしまいました。あの、人形ぶり、すごかったー。モチロン染さんも素敵でしたけどね。その他は、染さん出演の映画「蝉しぐれ」のDVD鑑賞、録りためていた歌舞伎鑑賞(染さんご出演)を観たり。あとは、飲んだり飲んだり笑ったり。
そんな夢のような9連休が終わってしまい、人生に何の希望も目的も見いだせなくなってしまったわたしにすげーニュースが舞い込んできました!
「悪にドップリ染まりたい」染五郎、悪役に本格初挑戦
劇団☆新感線と染五郎丈のコラボレーション第5弾、「朧〈おぼろ〉の森に棲む鬼」の上演の予定が決まったそうですわ!
それも、悪にどっぷりの悪役って(垂涎)……。
アオドクロでは悪役の天魔王の方が色っぽくてよかったなーと思っておりましので、もう、嬉しくてたまらんぞよ。ぞよってのがよくわかりませんが、ともかくこのニュースのおかげで、わたしは1月まで輝いていられるわ!輝いていられるわ!(2回繰り返すのが好き)
よって、1月〜4月までに観た8本のお芝居については触れなくてもよろしいわね!(ものすごいこじつけ)

2006年03月09日

去年をひきずる(年末バージョン) [ 芝居 ]

年末は豪華な二本!
○「12人の優しい日本人」
作・演出:三谷幸喜
出演:浅野和之 石田ゆり子 伊藤正之 江口洋介 小日向文世 鈴木砂羽 
   筒井道隆 生瀬勝久 温水洋一 堀内敬子 堀部圭亮 山寺宏一
人々がチケット取りに苦戦している中、あっさり取れました。
なんでもヤフオクで万単位の値がついていたといふ。
そんなお芝居ですが、おもしろかったです。それなりに。
しかし、なんだか散漫な印象。
ぐっと引きつけて、ラストに昇華!というすがすがしさが感じられず。
ゆり子姫は大好きなんだが、芝居向きじゃないかもですね。少し薄い。
小日向さんと生瀬さんは、華がありましたねー。
温水さんは、サンシャインボーイズのメンバーだったのでは?と思ってしまうぐらいのハマリ具合。
江口洋介は、うーん特になんということもなく。
しかし、あれは本当に「無罪」で納得できるんだろうか。わたしは納得していないー!

○NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」
脚本・演出:野田 秀樹
出演:松 たか子 古田 新太 段田 安則 宇梶 剛士 美 波 野田 秀樹 マギー
   右近 健一 小松 和重 村岡 希美 中村 まこと 進藤 健太郎
NODA・MAPは何度か観てきましたが、今回初めて素直に泣きました。
自分の罪を決して認めない英の強さと愚かさが悲しく。
ぴんと張りつめられた彼女の糸のほころびが見えたとき、はらはらと涙が出ました。
随所で不評だったら松たか子の演技、わたしは好きでした。
ただ、古田新太の役が・・・。古田さんはうまいのだが、モットオトコマエのヤクシャニヤッテホシカッタ・・・・。すまん。

これでなんとか2005年の芝居を引きずり終えましたわ。

2006年03月08日

去年をひきずる(10月、11月) [ 芝居 ]

いいわけもしません。説明もしません。昨年の残りをまとめてエントリだ!

10月
○花組芝居 鏡花まつり「泉鏡花の草迷宮/泉鏡花の日本橋」
作:泉鏡花 演出:加納幸和 出演:花組芝居役者連
鏡花二本だてでした。土日はマチネとソワレで二本上演だったので、観る方も少し根性がいったかな。
両方とも、うーむマザコン(一部シスコン)!という話です。男って…。
「草迷宮」
人間も妖怪も入り交じりの世界。人物造形のデフォルメぶりが、花組らしくっておもしろい。
あとになって思ったのだが、八代さんの茶店の婆と大井さんの蟹の宰八は、あれはもしや妖怪だったのだろうか?中間?大井さんが股間につけてたでかいモロダシチ○コ(モチロン小道具)が確かに人間離れしているといえばしているのだが…。すんません、こんな感想で。
「日本橋」
障子や植物などの違いはあれど、二本とも舞台セットはほぼ同じ。違和感なく、うまく作ってます。
こちらは人間オンリーの世界。
加納さんの稲葉家お孝は絶品です。すごく合っているお役。
お孝の伝吾惨殺のラストは美しくて泣けた。そして流れる「アヴェ・マリア」。
あまりにぴたりと嵌って、更に涙してしまいました。

○シベリア少女鉄道「スラムダンク」
作・演出:土屋亮一
出演:前畑陽平 藤原幹雄 吉田友則 横溝茂雄 篠塚茜 出来恵美 内田慈 大坂秩加 佐々木幸子
これまでに観たいくつかのシベ少の芝居を融合させたようなそんな感じ。
9人の役者が8つの物語を次々と演じるが、やがてスピードがあがり、舞台のあちこちで物語が展開するため、役者ははけることなく着替えもそこそこに次の役にまわる。話の展開がほぼわからなくなった頃、役者は衣装を脱ぎ捨て、ゼッケンつきの体操服に…。そう、それはバスケットボールの試合へと変貌…。その後トラベリング(反則)があり、宇多田の曲がかかり、踊って終演。観てる方も疲れましたが、見応えじゅうぶんでした。

○プレイメイト no.6 『フェイス インフェイス』
作:川上徹也  演出:竹内晶子
出演:西 興一朗 新谷真弓(ナイロン100℃) 平賀雅臣 ほりすみこ 濱田かずよ 杉下絵美 /近江谷太朗
醜く整形して欲しいと言うイケメン俳優と、応じるクレイジーな形成外科医。そして、彼らを取り巻く顔に纏わる様々な過去…。プレイメイトって、ちょっとエッチなコメディというイメージだったのですが、これはかなりサスペンス色の強い重いお芝居で驚きました。
久々の近江谷さん。熱演でした。新谷ちゃんはえろくて良かった。

11月
○ペンギンプルペイルパイルズ#10「不満足な旅」
作・演出:倉持裕
出演:小林高鹿 ぼくもとさきこ 玉置孝匡 吉川純広 宮崎吐夢(大人計画)
どこか異国のホテルの一室。外は祭で大騒ぎ。部屋に居る5人はほぼ初対面…。
なんともいえない居心地の悪さがじりじりと伝わってきて、非常に「不満足な旅」だよなー。
センスのいい台詞がポンポン飛びかい、要所要所の小ネタににやりとさせられる。
倉持さんの脚本は2度目ですが、どことも言い得ない「ずれ」の心地悪さが心地いい、不思議なお芝居だなと。


2005年11月29日

かぶるべきかかぶらざるべきかそれが問題だ [ 芝居 ]

なんと大胆なタイトルでしょう「ハゲレット」!!
若ハゲに悩むハムレットだそうです。
近藤さんがハゲレットなのかな?
脚本はラッパ屋の鈴木さんだし、ものすごくおもしろそうです。
ヅラにすべきか否か、悩んだりするんでしょうかね。
katsura.jpgなんかアネ○っぽい…。

「ハゲレット」
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』
翻訳・監修:小田島雄志
作:鈴木 聡
演出:山田和也
出演:近藤芳正 笹本玲奈 陰山 泰 石田圭祐 鈴木浩介 福本伸一 木村靖司 櫻井章喜 湯澤幸一郎 土屋裕一 久世星佳 ベンガル
公演期間:2006年3月9日〜21日
劇場:紀伊国屋劇場
一般発売:12月10日

2005年11月28日

芝居4本 [ 芝居 ]

何事もなかったような顔(?)をしてましたが、デザインが変わってます。
結構気に入ってます。
極力更新したい(いつも言ってる)!

先月は7月の芝居をやったので今度は8月〜を。

8月
○花組芝居オフオフシアター「ハイライフ」
作:リー・マクドゥーガル 構成・演出:加納幸和
出演:水下きよし 原川浩明 各務立基 松原綾央
いつもの華やかなお芝居とはうってかわって男性しか出ない(のはいつもだが)男役しかない、男臭い芝居。ヤク中のハイな男たちのハイなライフ。絶対失敗するであろう犯罪の計画を立てて失敗。でもハイ。
とても乾いた感じがいつもの花組とはちと違って、でも要所要所で加納さんらしいウェットな演出もあって、なかなか楽しめました。バグ(原川)がビリー(各務)を車の後部座席で刺し殺す様を、運転席で振り返りもせずにバックミラーでにらみつけているディック(水下)の表情がなんとも印象的でした。

○G2Produce「おじいちゃんの夏」
作・演出:G2
出演:小須田康人 武藤晃子 廣川三憲 佐藤真弓 高木珠里 小野ゆたか 及川直紀 粟田麗 小沢真珠
祖父が祖母の死とともにぼけちゃって、でも、孫の危機を機に突如聡明なじいさんとして復活!だけどまたなんかぼけちゃった(かなりおおざっぱ)話。
おもしろかったけど、なんか不完全燃焼だなあ。
しかし聡明なじじいもぼけたじじいも、すばらしく良かった。小須田さん!
小沢真珠って、決して芝居はうまくないんだが、なんだか勢いがあってよろし!(えらそうだな、オレ)
武藤さんは、こどもにしか見えません!

○劇団健康「トーキョーあたり」
作・演出・音楽:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ 大堀こういち KERA 新村量子 手塚とおる 藤田秀世 峯村リエ みのすけ 三宅弘城 横町慶子
ケラさんがナイロン100℃を作る前に主宰し、12年前に解散した劇団健康が突如復活!
しかしまあ、隅から隅までくだらなさの応酬。全ての役者が全ての役を無駄に取り替えてるし。
ラストなど、客席におしり向けて、プップップーと屁こきだし!
すごいよ。ここまでくだらなさに徹底できるとは。ある意味感動。

9月
○劇団☆新感線「吉原御免状」
原作:隆 慶一郎
脚色:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:堤真一 松雪泰子 古田新太 京野ことみ 梶原善 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 藤村俊二
新感線なのにくすりともさせられないお芝居でした。
しかし派手さは相変わらず。殺陣もかっこいいし非常に見応えがありました。
堤さんの太股と尻まで堪能。3列目のほぼセンターだってので、一緒に行った堤ファンの友人は、たぶん、涎が出ていたに違いありません。
それにしても柳生義仙(古田)が勝山太夫(松雪)にする拷問があんまりにもひどくて……正直へこみました。原作通りらしいですけどね。女子としては……。くんぬぅ古田めえ!!なにしやがんだよお!という感じでございました。

三谷と染 [ 芝居 ]

PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場ですって!
三谷さん、とうとう歌舞伎ですかー。
すごくすごく楽しみですなあ。
しかし、高田馬場って……。まあ、なんとなく身近に感じられます……。

PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場
作・演出:三谷幸喜
出演:市川染五郎 市川亀治郎 中村勘太郎 ほか
公演期間:2006年3月2日〜3月26日
劇場:PARCO劇場

2005年10月11日

uripoさん、さぼりすぎですよ! [ 芝居 ]

このたび、MOVABLETYPEをバージョンアップいたしました!
管理画面が少し明るい色味になってうきうきです(MOVABLETYPE使っているひとにしかわからないとは思いますが…)。
さぼりすぎのuripoさんを激励してくれているんだと思います。
激励されたので、6月と7月に観たお芝居をまとめエントリだ!

Rock Musical HEDWIG AND THE ANGRY INCH
観劇日:6月25日(パルコ劇場)、7月14日(Zepp東京)
すばらしかった。たぶん、今年のナンバーワン(わたしの中でね)になるんじゃないかと思うほどすばらしかった。急いでZeppのチケット買い足したくらいです。
三上博史というと、懐かしのトレンディドラマの軟派なイメージだったのですが、非常に歌がうまく、芝居もよかった。すっかりヘドウィグでした。
悲しくて下品で、深みがあって情けなくて。
明るくて残酷で、辛くて優しさにあふれて。
ストーリーも設定も音楽も何もかも完璧。
初演が昨年で今回は再演なんですが、また来年再演して欲しい!そしたら5回は観たい。まじです。

キレイ 神様と待ち合わせした女
観劇日:7月16日
劇場:シアターコクーン
このお芝居も再演ですね。2000年の初演版はナマでは観てないのですが、映像では何度も何度も観ました。大好きなお芝居。台詞入ってます。
主役の酒井若菜降板でどうなることかと思いましたが、無事幕が開いて本当によかった。
代役の鈴木蘭々は多少演技が拙い感じでしたが、歌は抜群にうまかった。ちょとうますぎ。

10年もの地下室での監禁生活から脱出した少女は、これまでに起こった全てのことを全力で忘れ、自らをケガレと名乗った。
地上に出てみると、そこは戦争の町。
ケガレはそこで出会った大豆兵死体回収業者の家族とともにお金を稼ぐことだけを楽しみに生きていく。

何がすごいって、大豆兵てのがすごいっすよね。
大豆でできた兵士。死んだら人間の兵士の食糧になるという。
初演で古田新太が「流れる血潮は豆乳、腐れば粘るぜ糸引くぜ」と歌っていた「ダイズ兵のテーマ」が大好きだったんだけど、
今回この曲が無かった!ものすごく残念!じゅんさんの歌も良かったけど。
でも、秋山菜津子嬢の、エビに咬まれた歌「海老痛(えびいた)」や、松尾スズキが何故か小学生の体操服で歌い上げた「スリーピー小松大魔術団」など、大好きな曲がナマで聞けて大感激でした。

WOWOWで放送されます!
10月22日(土)午後1:30からの予定。
詳しくはサイトにてご確認ください。

2005年07月28日

NODAMAP次公演 [ 芝居 ]

東京では1年ぶり、大阪では「オイル」以来、約3年ぶりとなるNODA・MAP本公演が決定。
1995年にNODA・MAP第2回公演として発表された「贋作・罪と罰」が、初演から10年のときを経て上演されます!

東京公演:2005年12月初旬〜2006年1月下旬@Bunkamuraシアターコクーン
大阪公演:2006年2月初旬〜中旬@シアターBRAVA!
出演:松たか子、古田新太、段田安則、宇梶剛士、美波、マギー、右近健一、小松和重、村岡希美、中村まこと、進藤健太郎、野田秀樹
一般前売開始は10月23日(日)予定だそうな。

ナイロン100℃の村岡さん、最近大活躍ですねー。月9にも出てるし……。
松か。一度見てみたいなあ。

2005年06月17日

酒井若菜降板 [ 芝居 ]

東京と大阪で7、8月に上演されるミュージカル「キレイ」に出演予定だった酒井若菜(24)が、急性胃腸炎で降板することになった。17日分かったもので、代役として鈴木蘭々(29)の出演が決まった。

若菜ちゃんのケガレ、楽しみにしてたのに!うわーん。鈴木蘭々、嫌いじゃないけど、嫌いじゃないんだけど、なんか微妙……。
あと、鈴木蘭々が29歳てのにもびっくり。

ともかく、公演が成功しますように。
関係者の方々、陰ながら応援させていただきます。

キレイ 神様と待ち合わせした女
公演日程
シアターコクーン:2005年7月6日(水)〜30日(土)
シアターBRAVA!(旧MBS劇場):8月7日(日)〜12日(金)

2005年06月11日

花組芝居「-極猫大騒動- ゴクネコ mad Cats' panic」 [ 芝居 ]

大衆演劇の世界では大人気の竜小太郎氏が主演。
客演があろうと、花組らしい毒々しさは変わらず。
八代・大井・北沢・松原の化け猫四匹がおもしろ怖い。
竜さん声がいい。歌、身のこなし、見せ方、全てすばらしい!
でも、わたしは花組芝居が好きなんだなあと、しみじみ感じました。

あと、結末が強引だったなあ。
無理にいい話にまとめた感あり。もっとほっぽってしまった方が、わたしは好みだったかなあ。

花組の公演のたびに言っていますが、松原さん、どんどんうまくなってる!


花組芝居「-極猫大騒動- ゴクネコ mad Cats' panic」
全労済ホール・スペースゼロ:2005年6月9日(木)〜21日(火) 
作:小池竹見(双数姉妹)
演出:加納幸和
出演:竜小太郎 花組芝居役者連

次回公演は鏡花二本立て!
花組芝居 2005年10月本公演 〜鏡花まつり〜 「泉鏡花の日本橋」&「泉鏡花の草迷宮」
二演目日替わり上演
東京公演:2005年10月8日(土)〜19日(水) シアタートラム 
大阪公演:2005年10月22日(土)〜23日(日) 松下IMPホール 

2005年06月07日

演劇集団キャラメルボックス「広くてすてきな宇宙じゃないか」 [ 芝居 ]

念願かなって「広くてすてきな宇宙じゃないか」をやっと生で観ることができました。
これで、やっと、キャラメルボックスを卒業できる気が。

ハーフタイムシアターということで、約一時間の短いお芝居。
母親を亡くした家族の元へ、アンドロイドのおばあちゃんがやってくる。
おばあちゃんは、父親が必要だと判断してレンタルしたのだが、
父親の独断に三人の子供たちは反対する。しかし長女と長男は次第におばあちゃんと仲良くなるものの、
小学六年生の末っ子のクリコだけは絶対におばあちゃんに心を開こうとせず、反発ばかり。

時間が短いせいか、展開が非常に強引なんですが、それでも勢い泣かされてしまいます。
大森さんのおばあちゃん、すばらしい!
おばあちゃんのあの笑顔こそが、広くてすてきな宇宙なのです。

演劇集団キャラメルボックス劇団創立20周年記念公演2「広くてすてきな宇宙じゃないか」
シアターアプル:2005年5月19日(木)〜6月12日(日)
新神戸オリエンタル劇場:2005年6月18日(土)〜26日(日)
作・演出:成井豊
出演:大森美紀子 西川浩幸 中村恵子 岡内美喜子 青山千洋 畑中智行
大木初枝 三浦剛 實川貴美子 松坂嘉昭 渡邊安理

次回公演
劇団創立20周年記念公演3『スケッチブック・ボイジャー』
作・演出:成井豊
東京公演:8月11日(木)〜9月12日(月)サンシャイン劇場 
福岡公演:9月17日(土)〜19日(祝)メルパルクホールFUKUOKA
大阪公演:9月23日(祝)〜29日(木)シアターBRAVA!
完全ダブルキャストですね。詳細は劇団サイトでどうぞ。

http://www.caramelbox.com/

2005年05月07日

シベリア少女鉄道 vol.13「笑顔の行方」 [ 芝居 ]

しかしなぜに紀伊国屋サザンシアター?
いくらなんでも早かないか?
だいいち、あんな大きな箱ではシベ少の良さが生かされるはずもなく……。
公演情報を目にしたときの感想と全く同じ感想を抱いた終演後でした。
おもしろかったですけどね。
しかしなぜに紀伊国屋サザンシアター?
いくらなんでも(以下略)。

襲われた少女。容疑者である恋人の青年は何故か記憶喪失に。
真犯人は誰?なミステリー仕立てのストーリーが、いつやらゲームのストーリートファイターの世界に激変する。
パターンとしては今回もゲームネタかあ…ということでちょいと飽きてきた。
ゲームを知らないので更に辛い。
ステージ上に巨大スクリーンを設置し、記憶喪失の彼のおぼろげなる記憶を影絵として何度か写しだし、後半それとゲームのポーズを重ねたり…など、広い舞台を生かそうとした片鱗は見られる。見られるんだけど、彼らの芝居にはあの舞台空間は広すぎましたね。
ただ、こんなおバカなことに真剣に取り組んでいる姿勢、情熱が好き。
作る方は、ものすごく大変だろうなあ……。
しかしなぜに紀伊国屋サザンシアター?
いくらなんでも……。しつこいっすね。

シベリア少女鉄道 vol.13「笑顔の行方」
作・演出:土屋亮一
出演:藤原幹雄 前畑陽平 吉田友則 横溝茂雄 出来恵美 篠塚茜 佐々木幸子ほか
2005年5月6日(金)〜11日(水)紀伊国屋サザンシアター

次回公演
シベリア少女鉄道vol.14「スラムダンク」
2005年10月14日(金)〜20日(木)新宿シアターサンモール
チケット一般発売:2005年9月3日(土)


2005年03月12日

PARCO+サードステージ「お父さんの恋」 [ 芝居 ]

中谷&板垣ペアのシリーズは何作か観ていて、観るたびに「ちょっと、いい話すぎません?」と思うこと多かったわけですが、
今回は「かなり、いい話すぎません?」と、観ていて妙に落ち着かない気分に。
しかし、なるしーが出てくるたびに、出てきてなにやらおかしなことを言ったりしたりするたびにほっとしていました。
恥ずかしくなって逃げそうになると、なるしーが現れて落ち着かせてくれました。
この芝居もわたしも、なるしーに救われていたような。
堺くんは、相変わらずもの悲しい笑みを浮かべましたね。
前田吟氏!かっこいいっす!生で見られて感動でした。

PARCO+サードステージ「お父さんの恋」
東京公演:2005年3月10日〜27日パルコ劇場
作:中谷まゆみ
演出:板垣恭一
出演:堺雅人 星野真里 七瀬なつみ 菊池麻衣子 池田成志 前田吟

DVD発売するようです。

2005年03月05日

蛇よ! [ 芝居 ]

テレビドラマでキムタクの演技を見かけると、「あー、キムタクだなあ」と思う。
「キムタクだな。ああ」と。「キムタク以外の何者でもないなあ」と。
他意はない(つもり)なので詮索しないでください。
「蛇よ!」です。
このお芝居は4本の短いお芝居(「初めてのSM」「突起物の女」「これからの人」「刺したね」)の間に、「出しっぱなしの女」という連続モノの映画が挟まれており、これら全てを大竹しのぶと松尾スズキの二人が演じました。
いやいや、大竹しのぶがなんていったって最高にすばらしい!
湿地帯のラブホテルに呼ばれたおばさんSM女王様、男子中学生の下半身をアタマにぶっさして精神科を受診する自称女優、ホモの男子中学生、精子、男に振られた腹いせにその男ではなく通りがかりの男を刺したいかれた女。これらの役を次々に演じ、さらに映画でも二役こなしていたのですが、どの役も全てそれぞれに演じ分けていて、ああ、これこそが役者だなあと強く感動したのですよこのことと冒頭のキムタクの話とは全く関係の無い話ですよほんとうに(気弱)。
お芝居自体は松尾さんらしい狂気と笑いがちりばめられていました。
久々の生松尾スズキにときめいたりもしました。好きなんです。松尾さん。
わたしは「初めてのSM」の女王様が好きでした。
「お客さん、怒りっぽいけどカルシウム足りないんでない?じゃこ食べたらいいよ」みたいなことを言ってから突然女王様ぶりを発揮し、
「じゃこ食べなさいよ。背広の胸ポケットにじゃこを入れて、ビジネスとビジネスの間にじゃこ食べなさいよ」と攻めるのが最高にツボでした。


蛇よ!」2005年3月1日(火)〜3月21日(月)
スパイラルホール
作・演出:松尾スズキ
出演:大竹しのぶ 松尾スズキ

なんと!6月29日(水) WOWOWにてオンエアされる模様。
放送時間等はサイトでご確認を!

2005年02月09日

幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門 [ 芝居 ]

タイトルが覚えられない。
もっと長いタイトルだったはずだ、と思いつつも「幻の…将門?」とか「狂おしの…将門?」などと言っておりましたが、「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」。長いけれど、いいタイトルですね。
蜷川芝居はあまりたくさんは見ていませんが、その少ない観劇経験による蜷川作品のイメージは、「暗い」「ステージ上に何か落ちてくる」でした。
この芝居も暗くて、何か降ってきてましたな。
暗いことは暗いのですが、自分を将門の追っ手だと思いこんでいる将門(堤真一)の狂気が、逆に一筋の光のように感じられました。堤さんだからかなあ。一瞬正気に戻った将門の真摯な目もよかった。
木村佳乃は……将門の妻としての凜とした、涼やかなイメージが出ていたとは思いますが、テレビサイズかなあ。別の役者でもよかったのでは。
中嶋朋子。誰にも何も言わせないような、恐ろしげなる雰囲気を纏ってます。いい役者さんになってきてるなー、としみじみ。
最近蜷川芝居で大活躍の花組芝居の山下氏。その声といい佇まいといい身のこなしといい、ともかくすばらしくて目を奪われました。

幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門
2005年2月5日(土)〜28日(月)
Bunkamuraシアターコクーン
作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:堤真一 木村佳乃 段田安則 中嶋朋子 高橋洋 田山涼成 他

2004年12月17日

勧進帳 [ 芝居 ]

たぶん、15年ぶりくらいに、生でまともに歌舞伎を観ました。

今回は「社会人のための歌舞伎入門」ということで、上演前に、スクリーンを使って歌舞伎や演目の「勧進帳」についての説明がありました。
台本ももらえて、非常に親切。

やはりなんといっても染五郎丈!
彼の華のあるたたずまいにほれぼれ。
そして幸四郎の弁慶。かっこよかった。見せ場がたくさんあって、そのひとつひとつが、ぴたりぴたりと決まっていて、観ていてぞくぞく。興奮してしまいました。
歌舞伎っておもしろい。

「社会人のため」ということもあってか、開演時間も7時からと遅めで嬉しい。
さすがに演目は一つだけだったけれど、おかげでチケット代は安いし。
こういう機会がまたあるといいものです。

社会人のための歌舞伎入門「勧進帳」
国立劇場
出演:松本幸四郎 市川染五郎 中村芝雀 他

2004年12月12日

スキップ [ 芝居 ]


ここ数年キャラメルボックスは見ていなかったのですが、原作(未読)に興味があったので行ってみました。

小説を2時間にまとめたからでしょう、展開が早くて主人公の気持ちについて行けないところがありました。
原作を知っている人は補完できたんでしょうけど。
説明セリフが多すぎなのは、いつも通りですね。
でも、やはり題材がすばらしく、泣けました。

役者さん。
巧い人は巧い。
以前から巧くないと思われた人はやはり巧くない。
なかなか役者さんが育たないのはどうしてなんでしょうね。
でも、たぶん、新人さんだと思われる主人公の娘の役の女優さんがとても巧くて感心しました。


演劇集団キャラメルボックス
TIME TRAVEL THEATER VOL.1 スキップ
サンシャイン劇場
原作:北村薫「スキップ」
脚本・演出:成井豊
出演:坂口理恵 岡内美喜子 岡田達也 西川浩幸 岡田さつき 細見大輔
前田綾 畑中智行 温井摩耶 大木初枝 三浦剛 實川貴美子
RED 藤岡宏美 左東広之 松坂嘉昭
GREEN 青山千洋 筒井俊作 多田直人

次回公演
演劇集団キャラメルボックス 劇団創立20周年記念公演1「TRUTH」
東京公演:2005年2月17日(木)〜3月27日(日)サンシャイン劇場 
大阪公演:2005年3月31日(木)〜4月3日(日)メルパルクホールOSAKA 
神戸公演:2005年4月7日(木)〜10日(日)新神戸オリエンタル劇場
作・演出 成井豊+真柴あずき
CAST(予定)
岡田達也 上川隆也 大内厚雄 小川江利子 細見大輔 岡田さつき
篠田剛 岡内美喜子 畑中智行 筒井俊作
GUEST 川原和久(劇団ショーマ)
劇団創立20周年記念公演第2弾はなんと「広くてすてきな宇宙じゃないか」と新作のハーフタイムシアターだそうです。

2004年12月04日

消失 [ 芝居 ]


カンベンしてください。紀伊国屋ホール。
尻が痛い(椅子のつくりが悪い)。
腰が痛い(椅子のつくりが悪い)。
前の人の頭がじゃまでステージが見にくい(劇場のつくりが悪い)。
おまけにナイロンの芝居は長い(いつものことです)。
そして何故か今回は休憩がない(尻が痛い)。
いやーもー、ほんと辛かったのです。が!
芝居はよかったー。

前半の軽妙な感じ、ナンセンスな会話が、じっくりじっくり後半へつながり、
重く、切なく、苦しくなっていく。
ナイロンの役者さんは、本当に素晴らしくうまいし、八嶋さんの異質さは、役どころとマッチしていてよかった。
相変わらずセンスのいい映像も堪能。
最後のシルエットの演出にも感動しました。

本当はもう一度見たかったのですが、あの辛い椅子に長時間……と思うととても根性が出せず断念。
ああ。残念。

地方公演があります。お近くの方は是非行くべし!

ナイロン100℃ 27th SESSION「消失」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ みのすけ 三宅弘城 大倉孝二 松永玲子/八嶋智人


2004年11月13日

ハンブルボーイ [ 芝居 ]

久しぶりのグローブ座。
グローブ座は何もかも変わっていた……。そう、入り口までも!
すっかりジャニーズ劇場になってしまったグローブ座に、そして、なぜわたしがジャニーズ芝居を……などといろいろと戸惑いを覚えつつ、ラッパ屋の三鴨さん目当てで観て参りました。
いやー、良かったですよ。
役者全員素晴らしかった。いのっちも。
とても難しいお芝居だと思ったのですが、丁寧に作られていて、かなり満足度が高かったです。
それまで花の咲き乱れている庭に居ながら「花の香りが感じられない」と言っていた母(夏木マリ)が、息子(井ノ原快彦)との間のわだかまりがほどけ、亡くなった夫との愛情を思い出した途端、花の香りを感じるようになる。
すると、本当に、劇場に花の香りが立ちこめたんです。
小粋な演出に更に感動しました。


「ハンブルボーイ」
東京グルーブ座
作:シャーロット・ジョーンズ
演出:G2 翻訳:長谷川真実
出演:井ノ原快彦 夏木マリ 大路恵美 三鴨絵里子 蟷螂襲 大谷亮介 

2004年11月06日

VR [ 芝居 ]

舞台は救急病院。
冒頭からアメリカの人気ドラマ「ER」そっくりのドラマが展開します。
何がそっくりって、アメリカ人のようなオーバーアクション、海外ドラマの吹き替えのようなセリフ回し。
皆さん、よく勉強して練習したもんだなあと爆笑しつつ感心していると、世界が激変します。
「ちょっと休憩しよう」の声とともに、舞台の左右に上下2段で設置してあるモニタに、PCの前でヘッドセットをつけている出演者の映像が映し出されます。
なんと目の前で展開していた物語は、オンラインゲーム。そう、お芝居のタイトル通り「VR(Virtual Reality)」だったんです。
プレイヤーは休憩するのだが、「再設定がめんどくさい」とかいう理由で、ヴァーチャルの救急病院の動き(舞台上の実際の動き)は進行し、モニタの中の彼らはヘッドセットをつけたまま、思い思いのことをし始めます。
コンビニに行く者。受験勉強に励みつつ居眠りする者。エロビデオのレンタルに行く者……。
モニタからは音声が出ませんので、休憩中のプレイヤーのセリフは、舞台上の役者が喋っています。
込み入ったことになってます。
つまり舞台上の役者は、休憩中のプレイヤーの間抜けなセリフを話しながら、進行中のゲーム=救急病院の緊迫したドラマの演技を行っているというわけなのです。
緊急オペとかしつつ、「巨乳OL」とか「あ、今の小倉優子じゃない?」とか言っているのです。

大変な芝居です。
身体の動きとかけ離れた発話って……!
役者の努力に大拍手です。
そして土屋さんってやっぱりすごい。

シベリア少女鉄道vol.11「VR」
2004年10月29日(金)〜11月10日(水)
下北沢駅前劇場
作・演出:土屋亮一
出演:藤原幹雄 横溝茂雄 前畑陽平 秋澤弥里 水澤瑞恵 
   篠塚茜 佐々木幸子 白井暁子 出来恵美 木田ゆう子 ほか

次回公演シベリア少女鉄道vol.12〈死ぬまでにしたい12個目のこと〉「アパートの窓割ります」
2005年2月11日(金)〜20日(日)
新宿THEATER TOPS
作・演出:土屋亮一
出演:藤原幹雄  前畑陽平 吉田友則  横溝茂雄 出来恵美  篠塚茜 ほか

2004年10月24日

和宮様御留 [ 芝居 ]

公武合体を図るために、将軍家に降嫁させられた皇女和宮は実は偽物だった!という有吉佐和子原作小説の舞台化。
珍しく歌も踊りもなく、じっくりと芝居を見せていただきました。

和宮の身代わりにさせられて発狂してしまうフキの狂いっぷり!潤さんはまりすぎ!
和宮の身代わりのフキが狂ったのでその身代わりにさせられた宇多絵ちゃん役の大井さん。かわいい!
しかし、この二人が憐れで憐れで……。
時代に翻弄させられた登場人物たちを丁寧に描いていて、とても良かった。切なかったけど。

派手さが無い(?無い?衣装とか顔とかだいぶ派手といえば派手だが)分、技で勝負というところでしたね。
演技って、ほんと技なんだなあ、としみじみ。

花組芝居「和宮様御留」 シアターアプル
原作:有吉佐和子
脚本・演出・出演:加納幸和

出演:植本潤 桂憲一 山下禎啓 溝口健二 水下きよし 大井靖彦 原川浩明 
    横道 毅 北沢 洋 松原綾央 八代進一 秋葉陽司 橘 義 鈴木信貴  


次回公演
「ゴクネコ」−極猫大騒動−
全労済ホール・スペース・ゼロ 
2005年6月9日(木)〜21日(火)
脚本に双数姉妹の小池竹見、客演に"流し目のスナイパー"こと竜小太郎を迎えた新作だそうです。
チケット一般発売  3月12日(土)


2004年10月21日

アオドクロ [ 芝居 ]

派手ーっ!
6月に観たアカドクロがだいぶおちついた仕上がりだったのにくらべ、
アオドクロのこの派手さよ。歌も踊りも衣装も照明も、どれもこれもぴかぴかと派手でした。

織田信長の影武者として生き、信長亡き後、世捨て人となった捨之介と天下統一を目指す天魔王。
この二役を染五郎丈が好演。
天魔王が無惨に人を殺していく残虐なシーンにぞくっと背筋が寒くなりつつも、その美しさに釘付け。
女好きで軽〜い感じ、でも正義の味方!な捨之介よりも、圧倒的に残忍な天魔王の方が魅力的だった。

かつて信長に忠誠を誓った影武者二人と森蘭丸のその後。
自らが作った信長の亡霊(=天下統一の夢)と自己の同一化を目指す天魔王。
信長の亡霊を捨て去る捨之介。
捨てきれずに天魔王に取り込まれる無界屋蘭兵衛(=森蘭丸)。
様々な裏切りや、信頼や、友情を描き、さわやかに幕。
なんと!カーテンコールが5回くらいありまして、最後2回ほどはスタンディングオベーションでございました。

沙霧役の杏ちゃん!ったら!かわいー!
目がくりくりっとして。元気いっぱいで。
懐かしのあっくん(でいいんだっけ?)。舞台経験の割にはあんまりうまくならない気が。
ナイロンの三宅さん。すばらしかった。

松竹×劇団☆新感線「髑髏城の七人 アオドクロ」  日生劇場
作:中島かずき
演出: いのうえひでのり

出演:市川染五郎 鈴木 杏 池内博之 高田聖子
   三宅弘城 粟根まこと 高杉 亘 川原和久
   ラサール石井 佐藤アツヒロ

   逆木圭一郎  村木よし子 山本カナコ 村木 仁
   川原正嗣  前田 悟 タイソン大屋

2004年08月27日

男性の好きなスポーツ [ 芝居 ]

8月21日 本多劇場にて、NYLON100℃男性の好きなスポーツ」を観た。

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2004年08月06日

いろは四谷怪談 [ 芝居 ]

5月14日、15日、16日、20日、23日、花組芝居いろは四谷怪談」を観た。
言い訳がましいのですが、もともと入手していたチケットは14日、16日、23日の3枚でした。
それなのに、それなのに、5回も観るなんて!

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天までとどけ [ 芝居 ]

5月9日(日)、シベリア少女鉄道「天までとどけ」を観た。
今回はどんな風にがらりと世界を変えてくれるんだろうとわくわくしておりましたら、
やってくれました。

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アマデウス [ 芝居 ]

5月8日(土)、「アマデウス」を観た。

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2004年06月04日

映画版「阿修羅城の瞳」配役決定 [ 芝居 ]

女優・宮沢りえ(31)がスクリーンの中で鬼に変身する。「劇団☆新感線」の人気舞台を映画化する「阿修羅城の瞳」(監督滝田洋二郎)のヒロイン役に決まったもので、「演技者としてやりがいのある役。挑戦する気分です」とやる気満々。舞台に続いて歌舞伎俳優の市川染五郎(31)が鬼退治の達人役で主演。2人の恋も描かれるが、何といっても、りえの鬼ぶりが注目を集めそうだ。

ちょっと遅いですよね。なんか今さらっていう感じがしないでもないのですが、
実はわたし、今知ったのです。
映画「阿修羅城の瞳」の配役が発表になったようです。

出 門:市川染五郎
つばき:宮沢りえ
邪 空:渡部篤郎
安倍晴明:内藤剛志
美 惨:樋口可南子
鶴屋南北:小日向文世

ということらしい。
ふーむー。そうきましたか。
なかなかすてきなキャストですね。
つばきは誰だろう…柴咲コウだったらどうしよう…わー、そんなこと言ったら言霊がうまれて
本当にそうなっちゃうよー。それだけはカンベンだー…などと言っていたので、
りえちゃんで少し安心しました。
樋口可南子の美惨と小日向文世の南北というのが、非常にしっくりきて、楽しみです。

2004年05月11日

アオドクロ [ 芝居 ]

新感線プロデュース いのうえ歌舞伎「髑髏城の七人 アカドクロ(古田新太主演)」が
公演中ですが(チ、チケットとれなかった〜。うえ〜ん)、
秋に公演予定の「髑髏城の七人 アオドクロ(市川染五郎主演)」の公式ページが公開されてますね!
染さま、かっこえー。うつくし〜。必ず観なければ!

2004年05月10日

JOKER [ 芝居 ]

「JOKER」
観劇日:4月3日 劇場:ル・テアトル銀座
作:生瀬勝久 演出:水田伸生
出演:明石家さんま 小栗旬 市川実日子 山西惇 温水洋一 八十田勇一 六角慎司 新谷真弓
/ 生瀬勝久

なーがーいー。
非常に長かったです。
休憩無しで3時間超って……。
東京千秋楽だから、よけい役者の遊びが入ったのかしら。
ともかく長かったー。

感想としては、うーん、ぐだぐだ。
おもしろかったですよ。腹抱えて笑いましたよ。
でも、なーんか芝居がぐだぐだ。
個性あるすばらしい役者さんばかりなのに、ぐだぐだな印象。
あんなに高いチケ代出して、わざわざ銀座まで行って見るほどじゃない。
テレビでじゅうぶん。
お金を出した価値があったのは、新谷真弓(ナイロン100℃)の演技だけ。

「透明人間の蒸気(ゆげ)」 [ 芝居 ]

「透明人間の蒸気(ゆげ)」
観劇日:3月27日(土) 劇場:新国立劇場中劇場
作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ 阿部サダヲ 野田秀樹 高橋由美子 手塚とおる
有薗芳記 大沢健 秋山菜津子 六平直政 池谷のぶえ 他

宮沢りえの美しさこそがこの芝居のすべてだ、と言ってしまったらあんまりなので
さすがに大声じゃあ言えないけれど、そう言いたくなるほどに美しいりえちゃん。
光を纏ってきたのかと思うほどに輝いてた登場。そして涼風のようにさわやかにそよいだ第一声。
その場にいた誰もが求めていた存在がやってきて、そのあまりの感動に、一瞬で涙が出た。
いやー、正直、「北の国から」のシュウみたいな感じで出てきたらどうしようかと危惧しておったのですが。
杞憂でございました。

「二十世紀を千代に八千代に伝えよ」。太平洋戦争開戦の日におりた天皇からの勅命により、
二十世紀のうちに無くなってしまうであろう物(「みそカツ」とか、「風呂屋の番台」とか言ってた)が収集される。
そんな中、生きた人間として選ばれたろくでなしで詐欺師の透アキラ(阿部サダヲ)は、彼を保存する装置の事故により、姿を失い透明人間になる。
最早誰の目にも映らなくなったアキラの姿が、なぜか盲目の少女ヘレン・ケラ(宮沢りえ)にのみ見える。
文字通り「あなたしか見えない!」ケラは、透を「神様」と呼び慕う。
この二人の、まあ簡単に言えば悲恋を中心軸にして、黄泉の国や見せ物小屋の出し物など、野田らしい大忙しの展開で芝居は進んでいく。

戦前と戦後の間の違和感について、ものすごくストレートに訴える芝居だったと思う。
自分たちが失われまいとする神話の神々のあがきが印象的。
彼らが戻るべき黄泉の国の入り口(出口か?)が巨大な星条旗でふさがれている光景が胸に重い。

なんだかよくわからないまんまに、気付いたら泣いてしまっていたラスト。
久しぶりの野田の芝居(実は「パンドラの鐘」以来)は、すどーんと心に響いたのでした。

2004年04月23日

ちゃちゃちゃ [ 芝居 ]

リリパットアーミー第41回公演「ちゃちゃちゃ〜ある洋服職人の物語〜」
観劇日:3月7日(日) 劇場:本多劇場
作・演出:わかぎゑふ
出演:わかぎゑふ、コング桑田、生田朗子、及川直紀、朝深大介、野田晋市、千田訓子
桂憲一(花組芝居)、小椋あずき 他

幕末から明治までを、洋服作りに賭けて生き抜いた男達の物語。
激動の中で、変わっていくことと変わらないこと、変わっていくひと、変わらないひと。
洋服を作り続けることを中心に据えながら、どんどん流れていく時代を丁寧に描いて素晴らしかった。
出征する息子の軍服を作る親の悲しみ。そしてそれを支えて立派に作り上げる職人達の男気。
泣きました。

職人気質で女嫌いな役どころの朝深大介氏。今回かなり色っぽさの気配を消してたと思うんだけど、
そのストイックな感じに逆に色気を感じてしまった。
反対に、色気だしまくりの桂氏にもメロメロ。
カーテンコールの恒例チクワまきで、桂氏にチクワもらってどきどき。
チクワはおうちでおいしくいただきました。

2004年04月06日

「しかたがない穴」 [ 芝居 ]

AGAPEstore #8「しかたがない穴」

観劇日:3月6日(土) 劇場:紀伊国屋サザンシアター
作:倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ) 演出:G2
出演:松尾貴史、秋本奈緒美、山内圭哉、松永怜子、小林高鹿

AGAPE storeG2と松尾貴史による演劇ユニット。

陥没した巨大な穴の調査のために派遣された日本人の学者と
現地のガルガル人の学者たち……はなぜか忘れ物を取りに帰ってしまい、
残されたのは医者、取材のために訪れたライターとカメラマン、ガルガル語の通訳、
そして意識不明のガルガル人学者。
閉ざされた空間で、少しずつ少しずつ何かがずれていく。
それを微妙に感じつつもそのずれを補正できずに、次第に崩れていく人々……。

怖い……。
なんともいえなくひしひしと、怖い。
劇場全体に冷たい空気が漂っているような、
げらげら笑っていても肩のあたりが薄ら寒いような、そんな印象。
そして、なんだかよくわからない、ええっ!?と思わせてあっさり終わる結末も、
おもしろくて良かった。わからなかったけど。

このユニットを観るのは4回目。
いつもいつも松尾貴史の達者な声技に大爆笑していたのだが、
今回も彼にはだいぶ笑わせられたが、
それだけでなく、彼の非常にシリアスな面に触れられて良かった。
彼の感じるずれとか恐怖とか、そこから生じる狂気とかが、
観ている側にもじわじわじわじわと、いやーな感じに伝わってくる。
うーん。こんな松尾さんもいいなあ。

2004年03月18日

「レッツゴー!忍法帖」 [ 芝居 ]

劇団☆新感線「レッツゴー!忍法帖」
観劇日:2月11日(水) 劇場:サンシャイン劇場
出演:阿部サダヲ、橋本じゅん、入江雅人、馬渕英里何、高田聖子、古田新太、池田成志 他

あれ?どんな話だったけ?
ともかく笑った笑った笑った。
あれこれパロった音楽やネタに、全編通して笑いっぱなし。
全力でおバカ芝居を真剣に演じている役者たちに感動しました。

にしても。初めて阿部サダヲの芝居を見た。
彼を見ていなかったなんて、実は思いもしていなかった。
舞台映像などではでは何度も何度も見ていたのに、生で見るのは初めてだったのだ。
大人計画の芝居を(好きなくせに)見に行ったことが無いんだから当然と言えば当然だ。
でも、松尾スズキもクドカンも、荒川良々も生で見たことがあるのに、なぜか阿部サダヲだけ見たことがなかったのだ。

それに比べて、特に意識しているわけでもないのに、池田成志は年に一、二度必ず見るんだけど、なぜ〜?

2004年02月23日

狂風記 [ 芝居 ]

12th 東京オピニオンズフェスティバル「狂風記」
観劇日:2月9日(月) 劇場:アートスフィア

石川淳原作の同名小説の舞台化。
石川生前より舞台化構想は始まっていたようですが、
石川やその妻の死などにより頓挫していた模様。
約20年かけて漸くの舞台化。

うーん。と困惑した帰り道。
いったいこのお芝居、どうなりたかたったのかがあまり見えてこなかった。
市原悦子をはじめとする役者陣は、がっちりと腰の据わった芝居をしていたし、
蠢く白塗りの大駱駝艦の面々は、作品世界の怪しさを際立たせていたし、
花組芝居の面々も、腹黒さ胡散臭さ全開で、見ていてすがすがしいほどであった。
非常におもしろいメンツが揃っているのに、それ以外の良さは特に感じられず、
何をどうしたかったのかがわからない芝居だった。
思うに、舞台でストーリーをきっちり追うには、上演時間も含めた制約が大きすぎたのだと思うし、
ストーリーなどかなぐり捨てた演劇空間「狂風記」を作るには、制作側の、
ストーリーに対する思い入れが強すぎたのでは。
中途半端で勿体なかった。

とはいえ、「OINARI」以来久しぶりに花組芝居の役者の姿が見られたので良かった。
いつもはでかくてかっこいい水下さん、今回は非常に美しかった。
たしか地底を掘り続けて何かを探して、出てきたところで千年経ってて、
そこで忍歯王として目覚めるというラストだったと思うんだけど(曖昧)、
そのときのマゴ(水下きよし)の美しさには、わたしも目が覚める思いでした。

にしても、アートスフィアは遠いよー。
ちょっくら芝居を観に……という感じでは出かけらんないよー。
家に帰るより羽田から沖縄行く方が早そう。

2004年02月18日

クレオパトラの鼻 [ 芝居 ]

トレランス「クレオパトラの鼻」
観劇日:1月31日(土)
劇場:俳優座劇場

上杉祥三と長野里美によるユニット、トレランスの第三回公演。
現世と霊界、ムー大陸、神話、琉球、一戸・二戸・三戸……神戸、卑弥呼、クレオパトラ、
アカシック・レコード等々、非常に壮大なテーマを盛り混んだダイナミックなお芝居でした。
のですが。こういうお話を聞くとどうしても「竹内文書」とか青森県新郷村とか、
読んだことはないけれど学研「ムー」とか、偏見かもしれませんが、
眉の辺りに唾でもつけたい気持ちになってしまいます。
よって、演劇としてどうというよりもストーリーに集中できず。
上杉さんがものすごく楽しく書いたんだろうとは思ったのですが、
多くの観客が置いてけぼりになったのではないかしら。

主人公の「お母さん、わたしはあなたを選んで生まれてきた」というメッセージは、非常に心に響きましたし、
このシンプルなメッセージを際立てるための壮大な物語だったのかもしれませんが、
うーん、ちょっとやりすぎ感強し。
昨年の「ルネッサンス」がとても素晴らしかっただけに、少し残念でした。

第一回公演から出演の井之上チャルくんですが、毎公演ごとに、
舞台映えする大きな役者さんになっているような気がします。今回かなり目を奪われました。
それから、作・演出もこなしているのだから仕方がないとは思いますが、
上杉ファンとしては、もっと出てきて!上杉さん!と切に願ってやみませんです。

2004年02月10日

いろは四谷怪談 [ 芝居 ]

20世紀に封印された、あの幻の作品が10年の時を経て、今 黄泉還る!

1987年から4回にわたって上演されながら、「今世紀中にはやらん」と加納座長が言ったのかどうかわたしは知りませんが、ともかく封印されてしまった花組芝居「いろは四谷怪談」が、21世紀に入り、10年という時を経て復活します。

東京公演:5月14日(金)〜23日(日) @世田谷パブリックシアター
大阪公演:5月26日(水)〜27日(木) @シアター・ドラマシティ

チケットの一般前売り発売は、2月14日(土)から

五月は忙しくなりそうだ……。
今のところ3回の観劇予定ですが、既にもっともっと通いたくなる予感が……。
わたしが花組公演に狂うのは年中行事ってことで、夫も諦めていることでしょー。
と、勝手に思っている。

裸でスキップ [ 芝居 ]

ラッパ屋「裸でスキップ」
観劇日:1月17日(土) 劇場:シアタートップス

「斎藤幸子」以来2年半、いや、約3年ぶりのラッパ屋公演。
待ったよ待ったよ。本当に待った。長かったけれど、待っていてよかった!

酒癖が悪くて奔放な女性家具職人のすったもんだを中心に、彼女の勤める倒産寸前の家具工場のどたばたを描く、下町人情ほろりあったかなお芝居。

三鴨絵里子嬢の豊満な肉体に悩殺されつつ、脇を固める俵木さん、おかやまさんらオヤジたちに涙する。怒鳴ったりじたばたしたり罵り合ったり思い合ったり。ああ、ラッパ屋のオヤジたちってなんてすてきなんだ!

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2004年01月30日

阿修羅城がスクリーンへ [ 芝居 ]

 第2の「陰陽師」だ。歌舞伎俳優、市川染五郎(31)のあたり舞台「阿修羅城の瞳」が染五郎自身の主演で映画化されることが23日、わかった。

う、う、うそーん!?

「阿修羅城の瞳2003」のDVDの副音声で、出演者が、「これ映画でやったらおもしろいんちゃううん?」「でもお金かかってしゃーないやん」みたいなことを言っていたと思うのですが、本当に映画化されるなんて……!
そして、共演者は?新感線の面々は出るの?
染様の色気がスクリーンからどう伝わってくるか、阿修羅城がどんな風に作られてどんな風に映されるのか、非常に楽しみなところです。
映画はほとんど見ないのですが、うー、今回は映画館に通い詰めなければならないようですな!きゃーん。

2004年01月21日

ウォッチミー・イフ・ユー・キャン [ 芝居 ]

シベリア少女鉄道vol.9「ウォッチミー・イフ・ユー・キャン」
観劇日:1月11日 (日) 劇場:下北沢駅前劇場

観劇を初めて6年目に入りまして、近頃、観る劇団や役者、芝居の傾向が固定してきたので、
たまには毛色の変わったものを……と思ってシベリア少女鉄道を選択してみました。
舞台は昭和25年。結婚を決めた若いふたりが実は兄妹!?ちゅうコテコテ昼ドラっぽい
すてきなストーリーを、古きよき時代の(!)モノクロ日本映画を誇張したような演技で進める
前半部分にくすりと笑わされていると、突然、世界が、DDRへと、変わる。
ストーリーはきちんと展開していくんだけれど、外枠がDDR。
い、意味わかんないっしょ?しかしあの状況をうまく説明するのは少し困難なのと、
文章で説明してもたいしておもしろくないと思うので詳細は省きますが、いやー、笑った笑った笑った……。
目の前の世界がいきなり激変する、その瞬間の驚きの心地よさってのは、今まで味わったことがなかった。
たぶん他には絶対にないお芝居ですね。
少し演技が拙い気もしましたが、その拙さこそがおもしろさなのかもとさえ思わせる、
妙な魅力にあふれた劇団でした。
次も行こう!
そして次はTOPS進出だそうです。

2003年12月25日

潤さん次はハムレットすか? [ 芝居 ]

昨年、安寿ミラらの好演が好評だった男女逆転の「ハムレット」が、来年2月に再演になるそうですが、花組芝居植本潤さんが昨年同様オフィーリアをやるそうです、というのは珍しいニュースでもなんでもありませんね。驚いたのは来年7月、子供のためのシェイクスピアカンパニー2004年公演「ハムレット」に於いて、潤さん今度はハムレット役!のようです。
二役というのはありそうだけど、別々の芝居でハムレットもオフィーリアもやる役者ってそうそういないんではないでしょうかねえ。
潤さんの男役ってのもそんなに見ないけど、ハムレットというのは考えもしなかった配役ですね……。ものすごく楽しみです。

子供のためのシェイクスピアカンパニー2004年公演「ハムレット」
2004年7月15日(木)〜20日(火)
世田谷パブリックシアター

止まれない12人 [ 芝居 ]

G2プロデュース止まれない12人
観劇日:12月13日(土) 劇場:全労済ホール・スペース・ゼロ

鹿児島・青森間を時速500キロ、5時間で駆け抜ける超特急雷神号の試乗会に乗り合わせた12人のおはなし。まさしく止まれなくなってしまった1号車。そしてとんでもない事件が重なり…。

小ネタも満載でおもしろかったー…んだけどもの足りなさが残らないでもない。
けっこうアクの強い役者ばかりだと思うのですが、非常にストイックな演出で、もうすこし突き抜けてくれたらもっともっと楽しめたのに…と終演後は少々欲求不満ぎみでした。

子ども役の潤さん…。かわいくも小憎らしくもなく、なんだろう、非常に変な役で残念。
大王のみのびのびとしていた気が。
今年最後の観劇で小須田さんを見られたのは幸せでした。

2003年11月27日

ハルディン・ホテル [ 芝居 ]

ナイロン100℃ 25th session <10周年記念公演> 「ハルディン・ホテル」
観劇日:11月13日(木) 劇場:下北沢本多劇場

久しぶりのナイロン。
ナイロン100℃が10周年なんてすごい。その前の劇団健康も含めると20年近く芝居に関わっているのですねケラさん。もう有頂天のケラというよりエンゲキ人のケラリーノ・サンドロヴィッチなんですな。認識を改めよう。今さらながら。

いつものようなドカンドカンと笑って腹よじれる〜というかんじにはなりませんでした。
たくさん笑いはしたんですけど。
どちらかというと、笑いも、狂気も、涙誘うシーンも、ぜんぶ瀬戸際でせき止めているようなかんじ。それでそれらがいい具合に溶け合ってるかんじ。あるホテルでの現在と10年前の出来事のお話なんだけれど、そのふたつの時間もうまーい具合に溶け合ってました。
出来事だけとって見るとものすごく変なシーンなのに何で涙が出るの?と悔しい思いのラストシーン、さすがです。

それにしても、久しぶりの本多劇場だったんですが、本多劇場の売店でスタバのコーヒーを売っているのはなぜ!?観劇前にビールでもと思って売店に行ったらいつものおっちゃんがいない!代わりにスタバのエプロンをした女の子がふたり!多くの人はスタバのコーヒーを飲める方が嬉しいであろうことはわかりますが、スタバには何にも恨みはないけれど、ビール飲ませろちくしょう!
そしてあのおっちゃんはどうしたの?どこ行ったの?げんきなのー?


2003年11月05日

2月はコクーンへ! [ 芝居 ]

2004年2月、数々の演劇賞を総なめにした演劇界の異才ケラリーノ・サンドロヴィッチが作、演出でシアターコクーンに初登場します。

ケラさん、次はコクーンっすか!?
それにしてもすごい豪華キャストなんすけど……。チケット取れる気がしないっす。
が、がんばらねば!

シアターコクーンレパートリー2004
カメレオンズ・リップ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
劇場:Bunkamuraシアターコクーン
上演期間:2004年2月6日〜29日
チケットの一般発売は11月22日からのもよう。

2003年10月08日

まとめて [ 芝居 ]

さぼっている間に芝居を4本観ました。まとめてエントリーだ。

泪目銀座3つの事情 女性版
観劇日:9月13日(土) 劇場:シアタートップス
裕木奈江、遊井亮子と薄幸そうで少々ぐったりな女優好きの相方のたっての願いで見に行きました。出演者の山下容莉枝さんもそのラインなのね。しかし、その山下さんがとても良かった。しっかりさんなんだけど天然ボケな感じがよく出ていました。櫻井淳子さんは…美しいですね。でも芝居にキレがない気も。西牟田さんは強烈でした。
ちなみにこのお芝居、殆ど同じ脚本、設定で男性版というのもありました。そちらを観られなかったのがとても残念。


沖縄から帰って来た翌日に、昼に「OINARI」、夜に「ビューティフル・サンデイ」と、無謀なはしごをしてしまいました。
OINARI−浅草ギンコ物語−
観劇日:9月27日(土) 劇場:青山劇場
宮本信子に中条きよしか……いったいどんな芝居に……と少々観劇をためらったのですが、脚本は劇団☆新感線の中島さんだし、演出は花組芝居の加納座長だし、花組の役者もたくさん出るしと、急遽思い立ってチケットを入手して行きました。が、ストーリーにはあまり魅力が感じられなくて少々残念。でも花組芝居のファンとしてはじゅうぶん楽しめました。加納さんのあの役はずるいとしか言いようが……。潤さんに至っては卑怯では……?というほどに、花組の女優(あ、女形か)陣が出番少ない割には暴れておりました。うん。そういう意味では楽しめました。あと、柳家花緑さんのキレのいい動きに感動。落語家さんなのになぜ?

サードステージ ビューティフル・サンデイ
観劇日:9月27日(土) 劇場:俳優座劇場
ビデオで何度も見ていて、セリフも展開もすべてわかっているのに、まるで初めて観るかのような新鮮な感動に涙してしまいました。やはり芝居は生です。
長野里美さんは本当にすばらしい役者さんです。小須田ファンとしてはずっと小須田さんを眺めていたいのに、どうしても長野さんに引きつけられてしまって困ります。その表情。声。それから、ジュノンスーパーボーイが浩樹をやるのー?うへえ、と思っておりましたが、私が悪かったです。武田光兵くんはとてもよかったと思います。でも小須田さんがいちばんです。小須田さんは最高です。次のG2プロデュース「止まれない12人」、夫を質に入れることになっても行きます。絶対。


自転車キンクリートSTORE 「人形の家」
観劇日:10月4日(土) 劇場:シアタートップス
イプセンの「人形の家」がこれほどおもしろい芝居に仕上がるとは思ってもみませんでした。つっても、原作を読んだことはないし芝居で見たのも初めてなんですが。
女性の自立を描いたことで有名な作品だと記憶しているので、そんな古くさい話がおもしろいわけがないと思っておったのですがなかなかどうして。設定を日本にずらしたのも全然違和感ないし、力のあるうまい役者ばかりで、すばらしい芝居に仕上がっていました。特筆すべきはやはりノラ(日本の役名があった。タカコ・・・?)をやった三鴨絵里子さん(ラッパ屋)。ものすごいリアリティ。彼女の、夫への愛が冷めていくその過程が手に取るようにわかりました。たぶんわたしも同じスピードで、あの男を嫌いになっていたんだと思います。こんなに役に感情移入したのははじめてではないでしょーか。
終演後、男をひとり捨ててきたような、悲壮感と達成感とある種の爽快感で充ち満ちてしまい、ぐったりと疲れて帰宅しました。

2003年09月18日

これは欲しい。 [ 芝居 ]

夢の遊眠社DVD BOX「劇団夢の遊眠社 COLLECTOR'S BOX」が、So-net演劇専門ショッピングで発売になるそうです!

収録作品は以下の5編。
『ゼンダ城の虜−苔むす僕らが嬰児の夜』
『贋作・桜の森の満開の下』
『半神』
『野獣降臨(のけものきたりて)』
『小指の思い出』
これにさらに初回限定でメイキング特典映像DVDまでついてくるそうな。

発売日:12月17日
価格:\22,500

芝居を見始めてからまだ5年くらいだから、勿論遊眠社をライブで見たことはないのですが、
ビデオとかCS放送とかで見て、ものすごく感動して、何度も何度も見ました。
家にあるのは録画したVHSだもんなー。画像もよくないしなー。上杉(祥三)さん、たくさん
映っているんだろうなー。上杉さん大好きなんだよなー。

どどどどどどどどどどどどうしようううう。
に、にまんにせんごひゃくえん。ですけど……。
ほ、欲すい。
あ、もしかしてボーナス後の発売ではない!?

2003年08月29日

阿修羅城の瞳 [ 芝居 ]

阿修羅城の瞳
観劇日:8月15日(金)、8月25日(月) 劇場:新橋演舞場

夏木マリの演技は、あれは、笑うところなんでしょうか。
わたしが3年ぶりの「阿修羅城」に胸ときめかせ、わくわくして見始めた途端、高音のけたたましいひゅるひゅる声が。
な、なに?
お芝居にぐいぐい引き込まれていって、身も心も出門(市川染五郎)に預けきって気持ちよくなっているとまたひゅるひゅるひゅる。
ふへっ!?
なんなんでしょう。あの声は。わたしの心を阿修羅城から新橋演舞場に引き戻すあのひゅるひゅるは?ギャグ?まさかなあ。

2000年に上演された市川染五郎と劇団☆新感線による「阿修羅城の瞳」が、この夏帰ってきました。
2000年版に出演していた花組芝居の加納座長が出ていないのがとても残念でしたが、染様以外のキャストを一新ということで仕方ないです。加納さんのやった四世鶴屋南北役は小市慢太郎さんでしたが、声もよく、手堅い演技でとても良かったと思います。
個人的には小市さんを見ると、映画「張り込み」で若林志穂をがすがす殴り続けていた印象が強く、J-フォンのCMで、「またまたパパだよー」と笑っていても、月桂冠のCMで奥さんと仲良くお酒を酌み交わしていても、「その笑顔の下にはあの残忍な顔が……」とうちふるえずには居られません。そんなことはどうでもいいのですが、南北が、加納さんが演じたような女形である必要はそれほど無いわけで、南北が加納さんから小市さんに変わったことに代表されるように、今回の「阿修羅城の瞳」は、前回のお祭りに比べるとだいぶ手堅いかんじにできあがっていたのではないでしょうか。
別にどちらがいいとか悪いとかはないです。ただ、2000年版のDVDをたぶん100回くらい見まくって、天海祐希の代わりに舞台に立ってもいいほどにセリフや段取りが頭に入っているので、好きだった歌が無かったり、気に入っていた役が無くなっていたりしたのが少し寂しかったです。

あれやこれやと思うことはつきませんが、今回の「阿修羅城」もとても良かった!夏木マリのひゅるひゅるにはとまどいましたが、前回とは別物のすばらしさがありました。
天海祐希の阿修羅は、この世のものとは思われぬほどに美しく、ものすごい迫力でした。あまりに強くて出門が負けそうでどきどきしましたが。
そして染様!最初出てきたとき田村正和かと思って驚きましたが、そのせいかどうか(って、たぶん関係ないだろうけれど)落ち着きと色気が倍増していて、あまりの色男ぶりに、思わず結婚指輪をはずしそうになりました、わたし。ぜんぜん意味無いけど。
何度聞いても泣いてしまう出門のセリフの数々。その場で止めて切り抜いて持ち帰りたいほどに決まった見栄。また会えて本当に嬉しかった!
大感動の2日間でした。

にしても、夏木マリ……(しつこい?)。

2003年08月07日

奇人たちの晩餐会〜馬鹿にしやがれ〜 [ 芝居 ]

「奇人たちの晩餐会〜馬鹿にしやがれ〜」
観劇日:8月2日(土) 劇場:世田谷パブリックシアター

明石家さんまとジミー大西のすばらしい絡みを、じゅうぶんに堪能いたしました。
いやー、笑った笑った。
フランス喜劇というよりも、二人のコントというかんじが強い。
台本にのっとって喋っているんだろうけれど、二人の絡みがあまりに自然過ぎて、頭では芝居だと判っていてもそれでもジミーちゃんが本気でぼけているように見える。
設定があって役名で呼び合っているのに、「さんまとジミー」にしか見えなかったのは、芝居として良かったのか悪かったのか?うーん、どちらでもありますね。
あれを芝居だったと強く認識しつつ考え直すと(って芝居だったんだけど)、ジミー大西って結構いい芝居してたんだなーー、と今さらしみじみしたわたしでございました。

個人的にはジミーちゃんと温水洋一との絡みが素晴らしいと思いました。
大好きな松永玲子嬢はとてもかわいくっておもしろくって良かったんですが、何せ出番が少ない!もったいねー!

2003年07月29日

シャンソマニア [ 芝居 ]

花組芝居 シャンソマニア
観劇日:7月24日、26日、27日 劇場:草月ホール

3回観るはずだった「シャンソマニア」。3回目の27日のマチネの後、気づいたらその日のソワレのチケットをロビーで予約してしまい、マチソワ連続という暴挙に出てしまい、結局、4回観てしまいました。ま、初めてのことではありませんが……。
それぐらいすばらしかったです。シャンソマニア!

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2003年07月23日

明日は初日 [ 芝居 ]

花組芝居の新作公演が明日、初日を迎えます。
タイトルは「シャンソマニア」。
座長、加納幸和氏は、毎回毎回観客を驚かせる芝居をうつんですが、いやあ、今回も絶対に驚かされることでしょう。
なんたって、シャンソンと「源氏物語」の合体!なんだそうな。
更に、ミュージシャンを招いての生音楽までも!豪華!
楽しみで楽しみで今からわくわくです。

【東京公演】 2003年7月24日(木)〜28日(月) 草月ホール
【大阪公演】 2003年8月1日(金)〜3日(日) 近鉄小劇場

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2003年07月09日

ハムレット [ 芝居 ]

ハムレット
観劇日:7月8日(火) 劇場:世田谷パブリックシアター

ジョナサン・ケント演出の男優ばかりの「ハムレット」を観ました。
思えば「ハムレット」を観たのは初めてだったんだ……。
「リチャード二世」とかなんとか何世とかいろいろシェークスピア劇は観ているのに。
こんなに有名なお話をこれまでなぜ観なかったのが不思議。あと、ハムレットのお友達の
ロズとギルが主人公の「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」は観てるのに。

で、初めてだからよくわからないのですが、一幕目が長い!のは通常のことなのでしょうか?
ものすごく長かった。二時間ぶっ続けの芝居は観られるのに、一幕目が二時間ってのに疲労
するのはなぜなのでしょう。
ハムレット役の野村萬斎さんはすてきでしたがハムレットはひとりごと(独白っていうのか)が
多く、ひとりでわめいているだけであんまり進展しないので、集中力がとぎれそうでした。
なかなか休憩にならないので、おしっこ休憩は諦めかけましたよ。開演前にビールなんて飲
まなきゃよかったと反省までも。
そして、はれて休憩はあったんでのですが、休憩後の二幕目のスピード感のある急転直下と
いうかなんというか。みんな死んじゃって悲しいんだけども、一幕目のだるさを思えばなんとな
く胸がすく気さえ。


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2003年06月18日

「えろきゅん」作者様より [ 芝居 ]

以前、「読んだ本」としてとりあげた「えろきゅん」の作者、川上史津子さんよりコメントをいただいてしまいました!嬉しい!
彼女は実は役者さんでもあり、7月にお芝居に出演されるということで、コメントに情報をいただきました。
せっかくですので新たにエントリーして宣伝してしまいましょう。
また、あの山本晋也監督にインタビューを受けられたということで、そちらのサイトの紹介もいただきました。おもしろいので皆様もぜひ。
以下、川上さんのコメントです。

さて、川上の役者の部分の宣伝をさせて頂ければと思いメール致しました
7/10〜13下北沢駅前劇場にて花歌マジックトラベラー公演『神の都に会いに行く』川上は古代文明の王女役です
http://groups.msn.com/unc554f3jqdrqj2us6mqa64rv7

ギャグでおバカなファンタジー、なのにホロリとする不思議な芝居ですご興味おありの方は 是非お運び下さいませ!
お問い合わせ・ご予約はSUI(03-5308-9410)
劇場にて『恋する肉体』『えろきゅん』の販売も致します サインも入れさせて頂きますので終演後お声をおかけ下さいませ

また、山本晋也監督のHP『ランク10国(ランクてんごく)』にてカントクにインタビューして頂いた模様がUPされました 
下記のアドレスからフラッシュプレーヤーでご覧頂けます
http://www.rank-10.com/rank10super/pc/movie/movie19x.html

2003年06月17日

ビューティフル・サンデイ [ 芝居 ]

サードステージビューティフル・サンデイ再演!だそうです。
初演はビデオを買って見たのですが、ものすごくいい話で、少しいい話過ぎるところもある
んだけれど、何度も見たし、何度もぼろぼろ泣きました。
キャストは初演時の小須田康人と長野里美に加え、武田光兵という人が加わるということです。
うーん。堺くんではないのか。堺くんが見たかったのだが。うーん。ジュノン・スーパーボーイがあの役をやるのか…。うーん。

でも大好きな小須田さんの戸川秋彦が見られるのは今から楽しみ!

東京公演: 俳優座劇場
2003年9月19日(金)〜9月29日(月)
大阪公演:近鉄小劇場
2003年10月4日(土)〜10月5日(日)
前売り開始は7月12日(土)

2003年06月09日

ドント・トラスト・オーバー30 [ 芝居 ]

ホリプロ×ナイロン100℃ special session「ドント・トラスト・オーバー30」
観劇日:6月7日(土) 劇場:青山劇場

ネタバレの可能性が高いのでご注意ください。

 「長い」だの「散漫」だの「いつものナイロンらしさがない」だのと否の意見ばかりが目立って
ましたので、どんなことになっとるんかいなと心配しておりましたが、たしかに長かった(3時間
半!)し散漫な感はありましたが、飽きることなく楽しく観ることができました。まあ、あれだけ
出演者数が多ければ長くもなろうし、ゲーノージンが出てるんだからナイロンっぽさも薄まらざ
るを得ないでしょうしね。
 わたしとしては、青山劇場サイズのケラさんの芝居が観られたなあといたく感動しましたね。
どんな劇場でもケラさんは素晴らしいものを作り上げるひとですな。
 ナイロンの役者さんは相変わらずうまく、音楽もよくって、堪能しました。
 それから、「ゲーノージンが出るんだぜえ」とあまり期待していなかったんですけど、皆さんと
ても良かったです。中でもユースケ・サンタマリアの素晴らしかったこと!お芝居は上手だし
歌もうまいし華はあるし。ああ、彼は舞台向きのひとだったのね!だからTVではあんなに……
だったのね!納得しました!納得というか、なんというか、すんません、って誰に謝ってんだ
かわからないんだけど、とにかくすんません。たぶん惚れましたわたし。ユースケ・サンタマリアに!
 客席の上を悠々とフライングするユースケ・サンタマリア。
 ラストのたまの歌にあわせてせつなげにうたうユースケ・サンタマリア。
 もう一度観た〜い!と思ったら、東京公演は8日が千秋楽でした。残念!
 あとは愛知と大阪です。行きたい!

2003年05月05日

芝居っていうか… [ 芝居 ]

PS2の「しばいみち」というゲームを入手しました。
おもしろい。

いろんなシチュエーションがあるんだけど、あるシチュエーションを選んで、
役を選んで、画面に出るせりふをマイクに向かって喋るというゲーム。
一応、正確さ、声量、感情表現で評価していて、それによってクリアできたり
ゲームオーバーになったりするようです。

で、そのシチュエーションですが。
卒業する先輩に、屋上で告白する女子高生とか、
ロミオとジュリエットとか、
いろいろあるんですが、
やはり
悪代官シリーズが一番もえました。
「おヌシもワルよのお」とか、一度は言ってみたくないすか?

個人的には、「よいではないか、よいではないか」と攻め寄る悪代官に
「おやめになって、あ〜れ〜〜」と泣き叫ぶ娘役がたいそう気に入りました。

酔っ払ってやると、感情移入できて更に楽しめます。
わたしなど、悪代官に犯されそうになる身の上が辛くて辛くて、泣きそうになりました。

ひとりでやっても楽しいと思いますが、相手役をやってくれる人がいる方がいっそう
楽しめると思います。

いやあ、楽しかった。
町娘、サイコー!!

・・・。