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酒の時間・芝居の時間 〜1〜[ 芝居 ]

芝居に纏わる様々な思いや、日々の出来事から思い出された芝居のことやらを、(何にということは敢えて言及しないけれども)とらわれることなく記してみたいと思い始めました。

タイトル通り、「酒」についても触れてゆこうと思っています。

さて、そのタイトルですが、単にわたしが酒と芝居がことのほか好き、ということでもあるのですが、酒と芝居というのは切り離せないふたつであるというように思っています。

芝居の後は酒が飲みたい。

ま、わたしは酒好きですから、時間があれば、芝居の前でもいいです。
芝居というのは、観る者を日常とは別の時空間に連れて行くものであるから、連れ出された異空間に脚を踏み入れる際の儀式としての「乾杯」というのも好き。ま、飲み過ぎるとその後の観劇に支障を来しますが。
でも、必ずではない。必ず飲みたいのはやはり芝居の後です。

マチネの後だと時間的に無理があったりするけれど、それでも数時間我慢して必ず酒が飲みたい。終演が遅かったり、劇場から家までが遠いと帰りの電車が気になったりで、少ししか時間がとれないときがあっても、それでも少しでいいから飲みたい。一人でもいいし、一緒に観劇した相手とでもいい。芝居の感想なんて語り合わなくてもぜんぜんかまわない。むしろ何も言うことなく、互いに黙って少し前の時間をかみしめたい。その芝居が、気に入っても入らなくても。そのかみしめる時間に、酒が欲しい。

まあ、観ても観なくても、夜になれば必ず飲んでいるのですがね。

でも、芝居の後は殊に欲しくなる。

なんとなく、飲むことによって、そして酔うことによって、さっきまでの時間(芝居)に戻り、じわじわとそこに溶け込んでゆけるように思うのかも知れない。

ポイントは「酔い」。

芝居と、酒に酔う。

ぐらぐらぐらと酔いどれて、わたしは日常からちょっとだけ離れる。

でもわたしは女優ではないから、酔いが醒めたらきちんと日常に戻ってこれを書きます。