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まとめて[ 芝居 ]

さぼっている間に芝居を4本観ました。まとめてエントリーだ。

泪目銀座3つの事情 女性版
観劇日:9月13日(土) 劇場:シアタートップス
裕木奈江、遊井亮子と薄幸そうで少々ぐったりな女優好きの相方のたっての願いで見に行きました。出演者の山下容莉枝さんもそのラインなのね。しかし、その山下さんがとても良かった。しっかりさんなんだけど天然ボケな感じがよく出ていました。櫻井淳子さんは…美しいですね。でも芝居にキレがない気も。西牟田さんは強烈でした。
ちなみにこのお芝居、殆ど同じ脚本、設定で男性版というのもありました。そちらを観られなかったのがとても残念。


沖縄から帰って来た翌日に、昼に「OINARI」、夜に「ビューティフル・サンデイ」と、無謀なはしごをしてしまいました。
OINARI−浅草ギンコ物語−
観劇日:9月27日(土) 劇場:青山劇場
宮本信子に中条きよしか……いったいどんな芝居に……と少々観劇をためらったのですが、脚本は劇団☆新感線の中島さんだし、演出は花組芝居の加納座長だし、花組の役者もたくさん出るしと、急遽思い立ってチケットを入手して行きました。が、ストーリーにはあまり魅力が感じられなくて少々残念。でも花組芝居のファンとしてはじゅうぶん楽しめました。加納さんのあの役はずるいとしか言いようが……。潤さんに至っては卑怯では……?というほどに、花組の女優(あ、女形か)陣が出番少ない割には暴れておりました。うん。そういう意味では楽しめました。あと、柳家花緑さんのキレのいい動きに感動。落語家さんなのになぜ?

サードステージ ビューティフル・サンデイ
観劇日:9月27日(土) 劇場:俳優座劇場
ビデオで何度も見ていて、セリフも展開もすべてわかっているのに、まるで初めて観るかのような新鮮な感動に涙してしまいました。やはり芝居は生です。
長野里美さんは本当にすばらしい役者さんです。小須田ファンとしてはずっと小須田さんを眺めていたいのに、どうしても長野さんに引きつけられてしまって困ります。その表情。声。それから、ジュノンスーパーボーイが浩樹をやるのー?うへえ、と思っておりましたが、私が悪かったです。武田光兵くんはとてもよかったと思います。でも小須田さんがいちばんです。小須田さんは最高です。次のG2プロデュース「止まれない12人」、夫を質に入れることになっても行きます。絶対。


自転車キンクリートSTORE 「人形の家」
観劇日:10月4日(土) 劇場:シアタートップス
イプセンの「人形の家」がこれほどおもしろい芝居に仕上がるとは思ってもみませんでした。つっても、原作を読んだことはないし芝居で見たのも初めてなんですが。
女性の自立を描いたことで有名な作品だと記憶しているので、そんな古くさい話がおもしろいわけがないと思っておったのですがなかなかどうして。設定を日本にずらしたのも全然違和感ないし、力のあるうまい役者ばかりで、すばらしい芝居に仕上がっていました。特筆すべきはやはりノラ(日本の役名があった。タカコ・・・?)をやった三鴨絵里子さん(ラッパ屋)。ものすごいリアリティ。彼女の、夫への愛が冷めていくその過程が手に取るようにわかりました。たぶんわたしも同じスピードで、あの男を嫌いになっていたんだと思います。こんなに役に感情移入したのははじめてではないでしょーか。
終演後、男をひとり捨ててきたような、悲壮感と達成感とある種の爽快感で充ち満ちてしまい、ぐったりと疲れて帰宅しました。