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2004年10月24日

和宮様御留 [ 芝居 ]

公武合体を図るために、将軍家に降嫁させられた皇女和宮は実は偽物だった!という有吉佐和子原作小説の舞台化。
珍しく歌も踊りもなく、じっくりと芝居を見せていただきました。

和宮の身代わりにさせられて発狂してしまうフキの狂いっぷり!潤さんはまりすぎ!
和宮の身代わりのフキが狂ったのでその身代わりにさせられた宇多絵ちゃん役の大井さん。かわいい!
しかし、この二人が憐れで憐れで……。
時代に翻弄させられた登場人物たちを丁寧に描いていて、とても良かった。切なかったけど。

派手さが無い(?無い?衣装とか顔とかだいぶ派手といえば派手だが)分、技で勝負というところでしたね。
演技って、ほんと技なんだなあ、としみじみ。

花組芝居「和宮様御留」 シアターアプル
原作:有吉佐和子
脚本・演出・出演:加納幸和

出演:植本潤 桂憲一 山下禎啓 溝口健二 水下きよし 大井靖彦 原川浩明 
    横道 毅 北沢 洋 松原綾央 八代進一 秋葉陽司 橘 義 鈴木信貴  


次回公演
「ゴクネコ」−極猫大騒動−
全労済ホール・スペース・ゼロ 
2005年6月9日(木)〜21日(火)
脚本に双数姉妹の小池竹見、客演に"流し目のスナイパー"こと竜小太郎を迎えた新作だそうです。
チケット一般発売  3月12日(土)


2004年10月21日

アオドクロ [ 芝居 ]

派手ーっ!
6月に観たアカドクロがだいぶおちついた仕上がりだったのにくらべ、
アオドクロのこの派手さよ。歌も踊りも衣装も照明も、どれもこれもぴかぴかと派手でした。

織田信長の影武者として生き、信長亡き後、世捨て人となった捨之介と天下統一を目指す天魔王。
この二役を染五郎丈が好演。
天魔王が無惨に人を殺していく残虐なシーンにぞくっと背筋が寒くなりつつも、その美しさに釘付け。
女好きで軽〜い感じ、でも正義の味方!な捨之介よりも、圧倒的に残忍な天魔王の方が魅力的だった。

かつて信長に忠誠を誓った影武者二人と森蘭丸のその後。
自らが作った信長の亡霊(=天下統一の夢)と自己の同一化を目指す天魔王。
信長の亡霊を捨て去る捨之介。
捨てきれずに天魔王に取り込まれる無界屋蘭兵衛(=森蘭丸)。
様々な裏切りや、信頼や、友情を描き、さわやかに幕。
なんと!カーテンコールが5回くらいありまして、最後2回ほどはスタンディングオベーションでございました。

沙霧役の杏ちゃん!ったら!かわいー!
目がくりくりっとして。元気いっぱいで。
懐かしのあっくん(でいいんだっけ?)。舞台経験の割にはあんまりうまくならない気が。
ナイロンの三宅さん。すばらしかった。

松竹×劇団☆新感線「髑髏城の七人 アオドクロ」  日生劇場
作:中島かずき
演出: いのうえひでのり

出演:市川染五郎 鈴木 杏 池内博之 高田聖子
   三宅弘城 粟根まこと 高杉 亘 川原和久
   ラサール石井 佐藤アツヒロ

   逆木圭一郎  村木よし子 山本カナコ 村木 仁
   川原正嗣  前田 悟 タイソン大屋