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2006年12月07日

83歳を境に [ モノ ]

そろそろクリスマスですね!
とは言いつつ、我が家にはクリスマスらしいしきたりはありません。
単に興味がないだけなんですけどね。
いつもより高いお酒を飲む理由づけぐらいにはなりますが、それ以外はもう、ぜんぜん。

先日、知り合いのお子さんに何かあげたいな!などと思い、Wonderworld のおもちゃってかわいいなあと思いつつ眺めていたら、気になるものハッケン!
木製虫めがねー!てけてけん(大山のぶよでとうかよろしく)!
これ、かわいいですよね。でも、わたし気になったのは、商品詳細項目の、「メーカーによる推奨年齢」に、36 か月 〜 83 歳 3 か月とあったからです。
最初、83ヶ月の間違いか?とも思ったのですが、それにしても中途半端な月齢。
とすれば本当に83歳なんだろう。たしかに、虫めがねはお年寄りも使える。そういう意味での広範囲な対象年齢設定なんでしょう。
しかし、それにしてもなぜ、83歳?それも83歳と3ヶ月?この微妙な、中途半端な区切りはなんだ。
83歳の誕生日を迎えてから3ヶ月目まではこの虫めがねを使っていいけど、それを過ぎるともうだめなのか。84歳の人にはこの虫めがねは似合わないのか。もうワンランクアップした虫めがねが必要とされるのか。どうなんだ。気になるじゃないか。

2006年12月06日

恋の渦 [ 芝居 ]

ポツドールVol.15「恋の渦」

脚本:演出:三浦大輔
出演:米村亮太朗 古澤裕介 鷲尾英彰 美館智範 河西裕介 内田慈 
   遠藤留奈 白神美央 小島彩乃 小林康浩 他

前公演の「夢の城」の評判の凄まじさで興味を持ったのと、シアターテレビジョンで見た特別企画の「女のみち」がおもしろかったのとで、ポツドール初観劇。
初めて見るタイプのお芝居で、かなり満足な観劇となりました。
まだ公演期間中なので、ネタバレは以下に。

二十代前半ぐらいの男女のお話。
幕が開くと、若い男女が同棲するワンルームの部屋で宴会が始まろうとしている。
続々とあつまる若者。
宴会のメインは、ある一組の男女を引き合わせて、つきあわせようというもくろみ。
しかし、当の二人はなかなか歩み寄れず、周囲がなんとかしようとしてもからまわり。

暗転があって幕が上がると、そこに現れたのは4つの部屋。
冒頭の部屋と、その宴会に参加した男子の部屋である。
その四つの部屋で物語は同時進行していく。

まず、この同時進行がすばらしい。
台詞がかぶったりもしているのに、今どの部屋の会話に集中すべきか、客席がきちんとわかるように作られている。この舞台設定だけでだいぶ満足。
また、彼らの台詞が、台詞というよりもイマドキの若者の会話そのものなので、芝居を見ているというよりも、若者の生体を覗き見ているような気がしてくる。そのために、濃厚なキスも、セックスも、芝居をみているのではなく、本物を目の当たりにしているようで、ドキドキしてしまった。
平気で浮気する男。好きな人がいるのに、それはそれ、別の男と平気で寝る女。不器用なくせにかっこつけたがりな男。自己中な男。あれほど一途だったくせに、あっさり裏切る女。どこにでもいる男女のどこにでもある恋を、一斉に同時進行で見せる手法は圧巻でした。
若いときの恋って自分のことしか考えられないよね。
浅はかなエピソードにも、なんだか思い当たるフシもあり。
懐かしい、恥ずかしい、けっして愛ではない、恋。

2006年12月05日

初めていれたボトル [ ]

酒を日常的に摂取するようになったのは、22歳の冬頃を境にしてだと思う。
こっぴどい失恋というわかりやすい原因で、当時は浴びるように飲んでいた。
飲んでない昼間はひたすら卒論を書いていた。そして、夜は飲んでいた。飲んで唸っていた。わたしを棄てた男を思って吠えていた(実は、そのしばらく後、わたしの裏切られ方が当時思っていた以上であったことがわかったが、そのときはもう未練も何もなく、ただ死ねばいいのにと思った。怖っ!)。
わたしの22歳の別れはまあ、どうでもいいんですが、そのときのやけ酒をきっかけに、日常的に飲酒するようになったのだった。
卒後、3年間の院生生活を経て、晴れて社会人になり関東へ引っ越し。
ほどなくしてなじみの店もでき、一人で飲んだくれる日々(このときも恋愛がうまくいってなかったな)。
この頃、初めてお店にボトルを入れる。
初めて入れたボトルはなんと、紹興酒であった。
当時、紹興酒のロックにレモンを絞るのが自分の中で大ブームであった。
よほどたくさん飲んでいたのだろうか。お店の人に「ボトルいれた方が……」と言われ、そうすることにしたのだった。
しかし、初めていれたボトルが紹興酒って、なんというかこう、しまらない。
ジャズバーでバーボンとかそういう大人のカッコヨサからは、遠く離れている。
そして、人生二度目に入れたボトルが泡盛となると、もうわたしの酒道は決まってしまったと言わざるを得まい。
わたしはわたしの酒の細道を、ちんたらとゆくばかり。